[西部警察]石原裕次郎の愛車 ”ガゼール オープン”を徹底解析|特別機動車両 Vol.3(2/2)
- 筆者: 山本 シンヤ
- カメラマン:オートックワン編集部・株式会社石原プロモーション/製作著作:株式会社石原プロモーション 取材協力:小樽 石原裕次郎記念館
ガゼールの自動車電話は憧れの装備だった
ガゼール オープンには、他の特別機動車両のような特殊装備は装着されていないが、当時では珍しい自動車電話を装着していたのが大きなポイント。そう、今ではすっかり当たり前の存在となった携帯電話の元祖だ。西部警察のオープニングで、木暮課長が自動車電話を使いながら走っているシーン(今では違反だが)に多くの人が憧れたはず。
またあまり知られていないが、コンソールボックスを開けると警察無線のレシーバーが格納されており、西部警察 第39話「消えた大門軍団」で使用しているシーンが見れる。
西部警察第1話で開始早々に登場するガゼール
ちなみにボンネットに描かれたガゼルのグラフィックは特注ではなく、当時のディーラーオプション品だ。放送初期はノーマルの純正アルミホイールを装着していたが、スポンサーに共豊産業(現・共豊コーポレーション)とエンケイが加わって以降(西部警察59話~)は、ゴールドのエンケイメッシュに変更。タイヤはダンロップSP4の185/70R14を履くが、現在はタイヤの経年劣化のためかフロント2輪のみ同サイズのブリヂストンBスタイルに交換されている。
ガゼール オープンの初登場は西部警察 第1話「無防備都市(前編)」。番組開始早々に颯爽と現れる。他のモデルのような登場ストーリーはなく、西部署に赴任してきた木暮課長の専用車と言う位置づけ。ちなみにナンバーは当初は「品川88い88」だったが、回が進むにつれて「品川55た25-78」に変更されている(他のナンバーに変更された回もあり)。個人車として払い下げてもらったのだろうか??
人質犯が逃走用にわざわざ課長のガゼールを要求した理由とは
ガゼールが主役になった回はないものの、印象的なシーンはいくつか存在する。
西部警察 第75話「平尾一兵 危機一髪」では、普通のクルマより車高が20cm低いことを利用し、犯人が逃走車として木暮課長のガゼールをわざわざ指名するシーンがある。その後の逃走劇は、恐らくガゼール唯一となるカーアクションシーンである。臨時のトンネル工事で、白パトのセドリックが屋根を激突させるほど低くなっていたガード下を、犯人(そのうちのひとりは、当時犯人役の常連だった阿藤快さん!)を乗せたガゼールは、悠々とすり抜けていったのだった・・・。
また、西部警察パートIII 第25話「長いお別れ」では、中島ゆたか演じる礼子とガゼールの車内でのクライマックスシーンも必見だ。
ドアも開けずに颯爽と飛び乗るシーンには誰もが憧れた
そして多くの方が覚えているであろう、西部警察パートII/IIIのオープニングで木暮課長がカッコよく運転席に飛び乗るシーン。これは西部警察 第36話「燃える導火線」のエンディングシーンだ。このシーンを見てオープンカーで同じ事を試した人も多いはず(笑)。また、西部警察パートIII 第42話「少年Aの2時間」の事件解決後に、ガゼール、スーパーZ、RS-1/2/3と、特別機動車両が連なって走り去る・・・と言う貴重なシーンも!!
ちなみにガゼールは小暮課長の専用車だが、木暮課長以外にもステアリングを握った人間が3人いる。前出の西部警察 第75話「平尾一兵 危機一髪」でガゼールを逃走用に指名した犯人と、事件解決後に西部署へクルマ届けにきた西部署員(あるいは犯人逮捕の現場、横浜の所轄署!?)の巡査、そして西部警察 第67話「狙われた木暮課長」で寺尾聰演ずる松田猛刑事だ。
石原裕次郎はこのガゼールがお気に入りだったようで、「西部警察が終わったら、ぜひともオレのコレクションに加えたい」と語ったのは有名な話だ。ちなみに小樽・石原裕次郎記念館に展示される現車の走行距離はメーター読みでわずか6595kmと、日本に現存するガゼールの中でも最も程度がいいモデルと言っても過言ではない。
[レポート:山本シンヤ/Photo:オートックワン編集部・株式会社石原プロモーション/製作著作:株式会社石原プロモーション/取材協力:小樽 石原裕次郎記念館]
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製作著作:株式会社石原プロモーション
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