日産 新型エルグランド 試乗レポート(1/3)
- 筆者: マリオ 二等兵
- カメラマン:ZIPNIX
日産 エルグランドが実に「8年ぶり」のフルモデルチェンジ!
2002年に2代目モデルへ移行してから丸8年。
この夏にフルモデルチェンジする予定の新型エルグランド(E52)のプロトタイプに試乗してきました。「いつかはLサイズミニバン!」と憧れるミニバンフリーク諸氏にとっては、待ちに待った新型です。
待たされた分、内容は「凄まじく濃い!」という印象です。
そもそも、「Lサイズミニバン」を人気ジャンルに押し上げたのは、1997年に登場した初代エルグランドでした。ミニバンながら威風堂々としたフロントマスクと、3,500ccもの大排気量エンジンがもたらす豪快な走りっぷりは、ちょっとリッチなファミリー層の心をわし掴みにし、たちまちファミリーカーの頂点の座に君臨したのです。
Lサイズミニバンは、内外装の質感の高さやコンフォート性能面でも高く評価されたため、フォーマルな場所での認知度も高まり、今では政治家や有名芸能人の移動の足クルマとしても重宝されるようになりました。
わたくし、マリオの調査によると、フェラーリなどのスーパーカーを見てドン引きする婦女子たちも、エルグランドやアルファードあたりでは目を輝かせて喜ぶ場合が多く、子供たちにクルマを絵を描かせると、Lサイズミニバンのフォルムを描く子が多い傾向にあるなど「大きくて広いミニバン」は、今や国内随一のセレブカーの域に達しているといえるでしょう。
FFレイアウトによる大幅な低床化と走行性の向上
満を持して開発された3代目エルグランドは、キング・オブ・ミニバンの座を堅守すべく、「ダイナミック&ラグジュアリー」というコンセプトを掲げました。
これまでのエルグランドはFRレイアウトを採用しておりましたが、新型ではFFレイアウトに変更。(プラットフォームはティアナやムラーノなどにも使われるものがベースとなっています)
そのおかげで大幅な低床化を実現し、乗降性と走行安定性を劇的に向上させました。
低床化とともに全高も低くなり、これまた走行安定性の向上に寄与しておりますが、背は低くなったのに室内高は2センチもアップ。室内長はわずかに短縮しているものの、全幅の拡大などにより居住空間の広々感は確実にアップしております。
(現行型→新型の寸法データ)
全長:4835mm→4915mm
全幅:1815mm→1850mm
ホイールベース:2950mm→3000mm
全高:1910mm→1815mm
車重:100kg程度軽量化
室内高:1273mm→1293mm
室内長:3446mm→3433mm
フロア高:528mm→399mm
全高と重心を低くしたことにより、走行安定性や操縦性、燃費性能が向上するなど、クルマの基本性能としては良いことずくめです。
しかしその一方で、「高い着座位置から周囲を見下ろす快感」が得られる点もまた、従来型のエルグランド独自の大きな魅力のひとつだったので、その点がやや損なわれることを残念に思う人は少なくないかも知れません。
このマリオも、「ドッコイショとよじ登るぐらいの方がキングっぽかったかも?」というのが第一印象でした。そんなところは日産側も百も承知です。
しかし今回の3代目エルグランドでは、ガチガチなキープコンセプトを踏襲して守りに入らず、Lサイズミニバンのパイオニアとして、また新たなる世界を切り開くべく、あえて異なる路線を突き進む決断を下したとのことでありました。
パッと見の存在感だけでなく、乗ってみて、使ってみて感じる満足感を高める方向にシフトしたのであります。
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