トヨタ、中国でプリウスPHVの実証実験を開始
![プリウス プラグインハイブリッド](https://cdn.autoc-one.jp/image/images/517536/001_l.jpg)
トヨタと、中国の自動車研究機関である中国汽車技術研究中心(China Automotive Technology And Research Center:以下、CATARC)は28日、プリウスプラグインハイブリッド(以下、プリウスPHV)の共同実証実験を天津市で実施することで合意した。
同日行われた式典では、天津市王治平副市長の立会いのもと、CATARC李洧主任助理、トヨタの佐々木昭専務らが出席し、合意書に調印した。
実証実験は、中国でのプリウスPHVの適応性や有用性を把握することを目的とし、2010年内に開始する。具体的には現地の自動車ユーザーから評価者を選出し、プリウスPHVを貸与する。
評価者は通勤などの生活の中でプリウスPHVを使用し、使い勝手の評価をする。CATARCとトヨタは、燃費や充電速度、EV走行距離などを測定し、そのデータを解析、評価をする。
式典に参加したトヨタ内山田竹志副社長は
「私たちが自動車の『脱石油』を進める上で、どの1次エネルギーからでも作ることができる電気は非常に有望であると考えており、中国で推進されている電動化政策の方針に一致する」
と語った。
プリウスPHVは、家庭用電源からの充電を可能とし、電池容量を大幅に増やすことにより、EV走行距離を拡大。また、電気を使いきりEV走行ができなくなった後は、従来のハイブリッド車と同様に走行することができる。
トヨタは、燃料消費量を大幅に抑制できるうえ、電池の残存量を心配する必要がないPHVが、広くお客様に受け入れられる環境適応車であると考えている。
トヨタはこれまでに日本を始め、米国ボルダー、欧州のストラスブール等各地で実証実験を実施しており、 2012年初めまでにプリウスPHVの市販開始を目指している。