販売ランキング“33年”連続首位!生誕50周年を迎え、世界で愛される「トヨタ カローラ」
8月5日~7日に幕張メッセで開催された『オートモビルカウンシル2016』におけるトヨタブースでは、今年ちょうど初代がデビューしてから半世紀の節目の年を迎える「カローラ」を前面に出した展示が展開された。
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ともすると、自動車文化というともともと特権階級から広まっていった伝統や格式を重んじるヨーロッパのそれを意識することが少なくないのではないだろうか。
しかし、アメリカもそうであるように、日本の自動車産業は特権階級のひとが広めたというよりも、国民が戦後立ち直るために国を挙げた基幹産業として発展してきた経緯があり、いわば食い扶持であった。もちろん初期のユーザーは富裕層だったにせよ、その人たちの間に広まったから自動車が普及したというよりは、関連産業の非常に幅広い自動車産業で創出された「富の再分配」の中で、一般庶民がクルマを生活に取り入れていったというのが理由としては的確だと考える。
50年前からスポーティ?
そんな中で生まれたカローラは、「プリウス」などが出てきた今もなおトヨタを代表する車種の1台だ。世界16か所の工場で生産され154か国で販売されている。日本向けは5ナンバーサイズだが、仕向け地に合わせたデザインや仕様で世界中のユーザーから愛されるクルマとして君臨し続けている。
実はこのカローラ、50年前に登場した時からしてすでにスポーティなキャラクターが与えられていたのだとか。2ドアボディでスタートしたこと。コラムシフトが主流だった当時にフロアシフトを採用。センターピボットステアリング。丸形メーター。ライバルに対して+100㏄の余裕を持たせ、パワフルに仕上げたことなど、走ることへのこだわり、走りにこだわることが付加価値となり、キャラクターになる。そのような要素を織り込んでデビューしたクルマこそ、カローラだったのである。
「咲き誇る花冠『カローラ』のDNAを伝えていきたい」
こういう性格のクルマで、多くのユーザーに親しまれるクルマとしてデビューしたカローラだからこそ、のちの「レビン」などが生まれる土壌ができた面もあり、今に続くトヨタのドライバーズカーのラインナップの始祖としての側面もカローラは持ち合わせていたことになる。
そして、すでにナショナルブランドどころか世界から支持されるブランドに成長したカローラが今まで歩んできた歴史、積極的にユーザーフレンドリーな技術を盛り込んできた今までを振り返ることができる展示内容だった。
プレスカンファレンスの中で現行、11代目カローラの安井チーフエンジニアは「今までご愛顧いただいたすべてのお客様に感謝申し上げます。これからも地球人の幸福と福祉に寄与できるクルマとして、咲き誇る花冠『カローラ』のDNAを伝えていきたいと思います」と語った。
世界のメーカーが意識し、見習うほど多くの車種を今でも世に送り出しているトヨタ。オートモビルカウンシルの第1回目で、確かに50周年の節目の年であるとはいえ、高嶺の花、皆の憧れであるトヨタ「2000GT」などは一切語らず、ポピュラーなカローラを前面に出す。そういうクルマの存在ももちろんあるがすべてはここから始まったのだ、というようだ。
まずクルマはユーザーとともに歩み、ユーザーからの支持を集めてきて今がある。そしてそのヒストリーとともにやがて文化になる。そんな自動車文化論に対するトヨタのメッセージを感じる内容だった。この国でやがて満開に花咲くに違いない自動車文化のつぼみを、オートモビルカウンシル2016のトヨタブースに見た気さえしたのである。
[Text:ダブルクラッチ/Photo:小林岳夫・トヨタ自動車 株式会社・オートックワン編集部]
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