ホンダ FCXクラリティ 試乗レポート(1/6)

ホンダ FCXクラリティ 試乗レポート
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ところで皆さん燃料電池自動車ってご存知ですか?

フロントスタイリング

燃料電池自動車(FCV)は、電気自動車(EV)の一種だ。したがって、モーターで走る。燃料電池という言葉が、理解を難しくしているが、水素を燃料に使う発電装置である。電気自動車のバッテリーの替わりに燃料電池を積み、そこが発電した電気でモーターを駆動する。

燃料電池車が注目されるようになった理由は、水素を燃料に発電すると、有害な排出ガスが皆無で、排気されるのは水蒸気だけという究極の低公害車であるからだ。また、バッテリーの電気自動車では一回の充電で走れる距離が短いが、燃料電池車ならガソリンエンジン車と遜色ない走行距離を得られる可能性があるからでもある。

ホンダは、99年に初の燃料電池車を公開した。そして3年後の02年には日米でリース販売を始め、05年に世界ではじめて個人ユーザーへのリース販売を米国で行っている。

今回試乗したFCXクラリティは、近い将来の市販を視野に3年で200台という量産の第一歩を踏み出し、『次の100年に向けたホンダの明快な答え』との意気込みを込めた専用開発の燃料電池車である。米国にはすでに5組の個人ユーザーがいる。

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御堀 直嗣
筆者御堀 直嗣

1955年東京出身。自動車ジャーナリスト。玉川大学工学部機械工学科卒業。1978年から1981年にかけてFL500、FJ1600へのレース参戦経験を持つ。現在ではウェブサイトや雑誌を中心に自動車関連の記事を寄稿中。特に技術面のわかりやすい解説には定評がある。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。また現在では電気自動車の普及を考える市民団体「日本EVクラブ」副会長を務める。記事一覧を見る

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