ホンダ FCXクラリティ 試乗レポート(6/6)

ホンダ FCXクラリティ 試乗レポート
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いい意味で感動を覚えなかったFCXクラリティ

走行中のメーター

今回のホンダFCXクラリティ試乗は、燃料電池車に自動車メーカー関係者を同乗させないはじめての運転となった。自分の好きなように自由に運転できたという点において、エンジン車の新車試乗とまったく変わらぬ条件で乗れたのであった。これは画期的だ。

そして試乗をしているうちに、当初の興奮は冷め、感動は無かったというのが結論である。これは、否定的な意味でなく、皮肉な意味でもなく、おおいに褒めた評価である。なぜなら、燃料電池車という90年代半ばに誕生した真新しいクルマが、すでにエンジン車の上級セダンと同じように何の不自然さも無く運転できたからである。つまり、ホンダFCXクラリティは、そのまま市販車としてユーザーの手に渡っても不思議でない完成度を備えつつあったということだ。

3年で200台というホンダFCXクラリティの製造台数は、エンジン車の新車生産に比べはるかに少ない。だが、燃料電池車が工場で流れ作業によって生産する世界初の試みであり、技術者に言わせれば「燃料電池スタックの1セルを何万セットもロボットで生産できるまでになった」と、手作りの段階を脱したことを示している。そして、「200台生産できれば、それは2,000台、20,000万台と拡大の道が拓ける」と藤本LPLは話す。

燃料電池車が当たり前の存在になってきているという手ごたえを掴む上で、ホンダFCXクラリティの試乗は大いに意義のあるものだった。

インプレッション中の御堀氏試乗試乗FCX クラリティFCX クラリティ
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御堀 直嗣
筆者御堀 直嗣

1955年東京出身。自動車ジャーナリスト。玉川大学工学部機械工学科卒業。1978年から1981年にかけてFL500、FJ1600へのレース参戦経験を持つ。現在ではウェブサイトや雑誌を中心に自動車関連の記事を寄稿中。特に技術面のわかりやすい解説には定評がある。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。また現在では電気自動車の普及を考える市民団体「日本EVクラブ」副会長を務める。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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