三菱パジェロ 新型クリーンディーゼル 試乗レポート(1/3)
- 筆者： 渡辺 陽一郎
- カメラマン：オートックワン編集部
パジェロにおけるクリーンディーゼル車の販売比率はなんと約7割！
三菱パジェロの試乗会の席上で「クリーンディーゼルの販売比率は、パジェロ全体の約70％です」と説明を受けた。
今のSUVの売れ筋は、アウトランダーやRVRのような前輪駆動をベースにしたシティ派モデル。パジェロの販売は下降したが、それでもディーゼルの比率が70％とは凄い。
クリーンディーゼルは、コモンレール式の燃料噴射装置を備え、窒素酸化物を吸蔵するNOxトラップ触媒、粒子状物質を除去するDPF（ディーゼル・パティキュレート・フィルター）などを装着する。ディーゼル技術の展覧会のようなパワーユニットだ。
従って価格も高く、最も安価なGRでも360.2万円。グレードによっては、ディーゼル仕様ではシートヒーターなどの装備が充実するが、そこを補正しても高価格だ。ベーシックなV型6気筒の3Lガソリンエンジン車に比べると、45万円くらいは単体価格が高まる。
一方、今の軽油は昔ほど安くない。レギュラーガソリンとの差額は、1L当たり20円程度。ディーゼルエンジンに、45万円も支払って手に入れるだけの価値があるのか？
疑問を抱きながら試乗を開始した。
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1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る
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