メルセデス・ベンツ Eクラスクーペ 試乗レポート/松田秀士(1/4)
- 筆者: 松田 秀士
- カメラマン:小宮岩男
メルセデスが放つ、14年ぶりのEクラス クーペ
Eクラスにクーペが登場するのは、約14年ぶりのこと。バブル時代、爆発的な人気を得てEクラスの礎を築いた、W124型ベースの2ドアクーペ版以来の登場だ。
先代Eクラスベースのクーペには、4ドア版のCLSがラインナップされているが、ライバルであるアウディA5やBMW3シリーズクーペに対して今ひとつ決定打にかけていた。
2ドアのクーペモデルとしてはCクラスベースのCLKの存在が注目されるが、時期的にもそろそろクリーンヒットが欲しいところ。そこで、サイズ的にもEクラスとCクラスの中間を狙い、A5や3シリーズを含む幅広いレンジの顧客層にアピールできるモデルの投入を狙ったのではないだろうか。
ボディサイズを、Eクラス セダン>Eクラス クーペ>CLKクラスとしていることからも分かるように、Eクラス セダンをベースにしたと言えども、ボディは専用設計なのだ。
さらに、「14年ぶりのEクラス クーペ」というキャッチが付けばインパクトが強い。それゆえ、ヘッドライトやテールランプのデザインはEクラス セダンをはっきりと意識させるものだ。
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