【試乗】レクサス RC・RC F 試乗レポート/西川淳(1/3)
- 筆者: 西川 淳
- カメラマン:LEXUS
RCによりレクサスブランドそのものの“イメチェン”を
「RCで、レクサスブランドのイメージチェンジを図る」
チーフエンジニアの草間栄一氏は、「レクサス RC」の車両プレゼンテーションで力強くそう語った。この言葉は、完成したクルマに対する“自信の表れ”と言っていい。それも、相当な自信を持っている。
では、どのようにイメチェンさせたかったというのか。そのキーワードは“エモーショナル”。「格好いい」「乗ってみたい」と誰もが憧れるようなニューモデルを投入することで、レクサスブランドのイメージに変革をもたらせたい、ということのようだ。
なるほどレクサスのラインナップにはこれまで、「LFA」以外にはこれといって人々の感性を刺激するようなモデルがなかった。優秀だが、どちらかというと無味無臭をウリにしたクルマばかりであったのかも知れない。それはそれで、ひとつのユニークな長所でもあったのだが。
RCは、これまでのレクサス車とはかなり違うという。そのスタイル、そのライドフィールで、これまでのレクサスの持つ枠組みを一気に飛び超えてみせよう。そんな強い意志が働いているように思える。それは、あの「IS-F」の開発時にさえ期待できなかった環境であろう。
エクステリアの随所にみられるRCの“こだわり”
RCのスタイリングに関して、そう思うか否かの判断については、みなさんにお任せしたい。
ミッドサイズクーペは、確かにその昔、人々の憧れであったけれども、今や国産車では絶滅危惧種のようなものだ。かっこいいクーペが欲しければ、ドイツ車を選ぶほかないような状況にあって、敢えてそこへチャレンジしたレクサスの心意気を、まずは買っていいのでは。
私的にRCのフロントマスクは、レクサスのアイデンティティである「スピンドルグリル」がパーフェクトな居場所を初めて見つけた造形だと思う。
RCでこだわったのが「プロポーション」だ。
FRであることを生かしたバランスと、可能な限り低められたルーフライン、そしてショートホイールベースにこだわった。かといって、デザインのためにパッケージを犠牲にすることもなく、きっちりフル4シーターとして設計されている。
走りにもシンプルな“こだわり”が
そして、走りにもこだわりが見られる。とにかくFRらしく、シンプルなハンドリングにこだわったという。
そのためには、足回りの設計はもちろん、ボディの強さも必要である。今回、開発段階から矢口幸彦率いる“Fチーム”と交流することで、ベースモデルもたびたびサーキットで鍛えられることとなった。
これまで、サーキットで鍛えられたレクサスといえば「LFA」と「IS F」だけであったが、今回の「RC」はベースモデルとして初めて、サーキットを走らせても十分に耐えうるだけのポテンシャルが与えられたといっていい。
事実、Fチームからの要請は基本ボディの強化が中心だったという。現行のISに比べて3割のボディ剛性アップは、Fの賜物でもあった(Fはそのさらに2割アップ)。そして、新たな知見としてボディ開口部、つまりウィンドウまわりの接着強化も重要だ。それにより、ボディ単体の剛性強化だけでは達成できないレベルの“強さ”が備わったという。
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