ジャガー XJ 試乗レポート(1/3)
- 筆者: 金子 浩久
- カメラマン:ジャガージャパン
伝統のスタイリングを一新、流麗なシルエットとなったXJ
フルモデルチェンジした新型ジャガーXJの姿を見て、驚かなかった人はいないだろう。40年以上もジャガーのトップモデルとして君臨して来たXJが、ガラリとスタイリングを変えて来たからだ。
ジャガーといえば、誰でも、あの流れるようなスタイリングを思い浮かべるだろう。そのクラシカルなジャガーXJが、超モダンな出で立ちで現れてきた。
以前のオーソドックスな3ボックススタイルから、限りなくファストバックの2ボックスっぽく見えるスタイルに変身した。
フランス・パリ南西郊外のヴェルサイユで開催されたメディア試乗会で実物に対面すると、XJの様変わりは、より一層と鮮やかなものだった。画像で見るよりも堂々としている。
各部分の線と面の抑揚が強く、眺める角度によって様々な表情をうかがわせる。Cピラーがブラックアウトされており、ルーフの色もボディと異なっている。
訊けば、前席用のスライディングルーフと後席用のガラスルーフが標準装備されるという。
スライディングルーフを開ければ前席の開放感が増すのは当然のこととして、ガラスルーフを持つ後席がこんなにも明るくなるのはうれしい驚きだった。
新型XJのウエストラインは高めで、後席に座ると囲われた感じになるが、ガラスルーフからの光によって、うまくバランスが取れている。
前席並のホールド性を備えたポルシェ・パナメーラの後席シートが、後席の乗員にもスポーティな一体感をもたらしているのとは別の意味で、新型XJは新しい後席の愉しみを提案している。
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