巨漢ミニバン、ホンダ 新型オデッセイ公開!全幅2メートル超えは日本ではデカ過ぎ
- 筆者: 桃田 健史
- カメラマン:桃田健史/本田技研工業
日本でも欲しいが、やっぱり大きい北米向けの新型オデッセイ
ホンダは北米国際自動車ショー2017で、北米向けの新型「オデッセイ」を初公開した。
少しラギッドな感じがあった前モデルと比べると、ヨーロピアンな香りがするようなエレガントな風貌に生まれ変わった。フロントマスクは、アクティブ・シャッター・グリルを採用。ボディサイドはベルトラインが独特のエッジを効かせている。
新型開発のテーマは「家族が皆、ハッピーになること」。そのために、最も注力したのはNVHだ。リアサスペンションを全面改良して乗り心地をアップ。ノイズについては、車内への前席のお父さん・お母さんの声が、3列目の子どもたちにもしっかり伝わることを、開発の軸足に置いた。
また、2列目は前後左右にスライドする、マジックスライドシートを採用。車内での多彩なシートアレンジにより、家族構成や利用シーンに応じた「ハッピー」を追求した。
車内での“ハッピー”のためには、エンターテイメント装備を拡充。前席では8インチのタッチディスプレイ上に車内で活用できる多彩なアプリを搭載。また、後席からスマートフォンのアプリを使って室温調整などが可能だ。
3.5リッターV6エンジンにミニバン初の10速AT搭載
エンジンは、3.5リッターV6を改良し、前モデル比で最高出力は32馬力アップの280馬力。トランスミッションは標準車が9速ATで、上級モデルには10速ATを初採用した。
気になる日本への導入だが、米アラバマ州リンカーン工場で生産なので、日本の狭山工場でわざわざ作るのは難しいのだろうか?
八郷隆弘社長によるプレゼンテーションを、旧知のホンダ関係者と並んで聞いていたので「いいですね、新型。素敵ですけど、日本にはやっぱり無理ですかね」と聞いてみた。すると「CR-Vですら、日本では大きく見えるでしょ」と、切り返されてしまった。
北米オデッセイは2005年まで『ラグレイト』として日本国内でも販売されていた。だが、新型オデッセイは全長5メートル超え、全幅でも2メートル超えというかなりの巨漢だ。やはり、これはアメリカの家族がハッピーになるために特化したミニバンである。
[Text:桃田健史]
この記事にコメントする