【比較】ダイハツ 新型コペン vs ホンダ S660 どっちが買い!?徹底比較(2/2)

  • 筆者: オートックワン 編集部
  • カメラマン:ダイハツ工業㈱/本田技研工業/オートックワン編集部
【比較】ダイハツ 新型コペン vs ホンダ S660 どっちが買い!?徹底比較
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ダイハツ 新型コペン vs ホンダ S660 -インテリア対決-

ダイハツ 新型コペンのインテリアは、素材にこだわった上質さを特長とするなど、軽とは思えないプレミアム感のある室内が象徴的だ。インパネ周りやシート、ドアパネルなどの内装も「DRESSFORMATION(ドレスフォーメーション)」により選択・交換が可能。

エクステリア同様にファッション性を求めるユーザーに対し、ガッカリさせない作り込みが、この新型コペンのインテリアといえる。 ドライバーシートに座ると、先代コペン同様に適度な囲まれ感があり、オープンスポーツらしいコクピットに仕上げている。

シートは大柄な人でも着座可能な余裕のあるサイズ。大柄な人で、“軽だから…”と諦める必要はない。ダイハツの得意とする痒いところに手が届く細かな作り込みが、この新型コペンの上質さをより際立たせている印象だ。

モーターショーで出展されていたコンセプトモデルでは、多彩な光の演出で先進性を演出していたが、試乗したプロトタイプはその辺はシンプルな仕様となっていたので、市販モデルではどこまでその辺りが残されるか、気になるところ。着せ替え+光の演出もあれば、若者にはさらに刺さるのではないだろうか。

一方、ホンダ S660は、「ホンダのスポーツカーはドライバーのためのクルマでありたい」との強い思いから、ドライバーのための空間を徹底的に追求した、スーパーコクピットインテリアを採用。

よりドライビングに集中できるよう、進化したドライバーインターフェイス、高い機能性と未来感をあわせもつスポーティなインテリアを表現している。

ダイハツ 新型コペン同様、ホンダ S660も上質なインテリアとし、軽でありながらひとクラス上のモデルのような仕上がりが特長だ。

両車ともドライバーオリエンテッドなコクピットに上質なインテリアというところは同じ。インテリア対決は互角といったところだろう。

ダイハツ コペン vs ホンダ S660 -パワートレイン対決-

ダイハツ 新型コペンに搭載するエンジンは、3気筒660ccターボ。昨年秋に登場したタントのターボモデルに搭載するエンジンを新型コペン用にチューンを施し、搭載するようだ。

最高出力は64馬力(軽自動車の自主規制の上限)、最大トルクは9.4kg-m。これにCVT or 5MTを組み合わせる。

無段変速のCVTであってもそこはオープンスポーツ。7速のスーパーアクティブシフト(擬似的変速モード)を装備。擬似的であってもMTモードで自らシフト操作をすれば、高回転まで回すこともでき、スポーティな走りを十分に楽しめる。

先代コペン同様、コペンのアイデンティティである電動メタルトップは、新型でも採用。このため車両重量は少々重いが、それでもターボの効果で非力な感じはない。

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参考ダイハツ 新型 コペン[プロトタイプ]に一番乗り!【LOVECARS!TV!】

一方、ホンダ S660も新型コペン同様に、3気筒660ccターボ。こちらはN-WGNに搭載されるターボエンジンをS660用にチューンし、搭載する模様だ。

2014年4月1日に、英ケータハムがスズキ製の660cc3気筒ターボエンジン「ケータハム セブン 160」という軽規格のスポーツモデルを発売し、最高出力80psと軽自動車の自主規制(馬力規制)を超えてきた。輸入車には規制が適用されないので、こうしたモデルが国内に導入されたのだが、登録車でもホンダがレジェンドで最高出力280psの壁を超えた前例もあり、今回もS660で是非超えていただきたいという声もある。

参考ケータハム セブン 160 新型車速報(オートックワンコンテンツ)

 組み合わされるトランスミッションは、こちらも新型コペン同様、CVTとMTの設定が用意される模様。

東京モーターショー2013で出展されたS660コンセプトでは、メーターフードにシフトアップポイントを示す、LEDインジケータが装着されていた。ポイントに合わせ、効率の良いシフトアップが行える。スポーツモードやエコモードなどモード切り替えがあれば、そのポイントタイミングが自然と身につき、コーチング機能としても使えそうだ。市販版ではどうのようなカタチで登場するか、楽しみなところ。

両車ともパワートレインはほぼ同じ。ただ、より低重心なS660の方がスポーティドライブは上を行きそうな感じを受ける。

また、オープンカーということで、気になるトップ。コペンのスイッチ操作で手軽に開閉できるメタルトップに対し、S660は幌のタルガトップではないかというのが有力。2分割式で脱着後にフロントの収納スペースに手動で格納するカタチか。これはミッドシップを採用しているS660の欠点かもしれない。

オープンミッドシップの不利な面はあるが、それでも走りにこだわったホンダ。それだけ“スポーツカーの喜びをより多くの人“にという情熱が伝わってくる。

ちなみに気になる価格は、ダイハツ 新型コペンは180万円を切る価格からか!?という憶測もあるが、開発者が8%の消費税込みで200万円を切りたいと仰っていたのを加味すると185万円に消費税で、199万8000円(税込み)~という線が妥当か。

また、ホンダ S660はまだ見えないところが多く、何とも言えないが、同等のところを攻めてくるのでは?

さて、2台とも登場まであと少し。クルマを移動する道具としてだけではなく、“運転する楽しみ”を気軽に味わえる軽オープンスポーツ。これにスズキ カプチーノの後継モデルが加われば、さらに盛り上がること必至。

と、色々と期待に妄想を膨らませつつ、まずは発売確実な2台「ダイハツ 新型コペン」と「ホンダ S660」を待つことにしよう。

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