シトロエン C3 海外試乗レポート/森口将之(1/2)
- 筆者: 森口 将之
- カメラマン:プジョー・シトロエン・ジャポン
シトロエン C3が初のモデルチェンジ
魅力的なコンパクトカーが数多く存在するニッポン。
でもそれらに目を向けず、同じクラスの輸入車に乗る人は多い。フォルクスワーゲン・ポロやミニ、プジョー206/207あたりがメジャーどころといえるだろうか。
そのなかで、数こそそんなに多くは無いけれど着実な支持を受けてきたのが、シトロエンC3だ。
フランスでは2002年に発表され、全世界で200万台を販売してきたC3は、名車2CVを連想させる丸みを帯びたスタイリングと、穏やかな走り味が特徴だった。そんな独特の立ち位置のためか、都会において大人の女性の足として使われるシーンをよく見かける。
そのC3が、初めてモデルチェンジを実施。来年6月という日本導入を前に、イタリアで試乗してきた。
新型C3の最大の特徴「ゼニス・ウィンドウスクリーン」
こんもり丸い5ドアフォルムは現行型に似ており、プラットフォームがキャリーオーバーなので2,456mmのホイールベースもほぼ共通だ。3,944×1,708×1,514mmというサイズは96mm長く、38mm広くなったにすぎず、背は26mm低くなっている。
新型車でありながら、ライバルのポロや207より短い。新しいのに小ささが自慢という、ある意味いまの時代にふさわしい進化を遂げている。
それでいてグリルの周囲や窓の下に細いモールを加えたおかげで、見た目の上質感は現行型よりアップしている。でも多くの人はその前に、ある部分に視線を奪われてしまうことだろう。
「ゼニス(頂上)」と名づけられた大きな窓のことである。フロントウィンドウが、Bピラーまで伸びているのだ。本国ではオプションだが、日本仕様ではスタンダードになるというこの窓がもたらす開放的な運転環境「ビジオドライブ」こそ、新型C3のいちばんのウリなのである。
「ゼニス窓」はフランス人らしい演出
外から見てもびっくりのゼニス・ウィンドウスクリーンだけれど、本当の驚きは室内側にある。同じシトロエンのC4ピカソも頭上まで広がる窓が自慢だが、新型C3はそれを越えドライバーの後ろまでガラスが伸びている。
おかげで、前方視界の角度は28°から108°へと、比べるのが無意味なぐらい拡大した。
ガラスの真ん中にあるルームミラーが、無人島みたいだ。気の早い人は夏の暑さを気にするかもしれないが、ミラーから上はスモーク加工されているから日差しを和らげてくれるし、C4ピカソのようにサンバイザーを引き出して光を遮断することもできる。
でも、一度全開を体験してしまうと、遮るのがもったいなく思えてしまう。太陽好きなフランス人らしい、乗る人を陽気にさせてくれる演出なのだ。
そして目線を下げれば、エクステリア同様シルバーのアクセントを効果的に使った室内は、プラスティッキーだった旧型とは一変、上質な空間に変身していた。
コンパクトカーとは思えない厚みのあるフロントシートは、シトロエンならでは。
一方のリアは、ルーフのカーブや前席の背もたれが工夫されたおかげで、頭が触れることはなくなり、ひざの前の余裕も増えた。
こちらも、コンパクトカーらしからぬふっかり感で快適な座り心地。しかも「ゼニス窓」のおかげで前方視界は極上だ。
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