ロールス・ロイスの車名は何故変わった名前が多いの?
- 筆者: 清水 草一
ロールス・ロイスの車名は何故変わった名前が多いの?
六本木ミッドタウンで働いてる為、高級車で送迎される会社役員の人達を多く見ます。
色々な高級セダンに乗ってくるのですが、中でもロールス・ロイスって、生でみると他の車と迫力が全然ちがって圧巻です。
そこでお聞きしたいのですがロールス・ロイスの車名って、どうして魔物系の名前が多いのですか。イギリスでは王室の専用車だってきいたので不思議です。(ヒロ)
其の疑問、MJブロンディがお答えいたします!
ロールス・ロイスは実に独特の世界ですね。
現行セダンであるファントムの最大の特徴は、その背の高さです!全高は1,655ミリ。センチュリーの1,475ミリと比べても20センチ近く高く、ほとんどミニバン並みなんですよ。
しかもフロントフェイスはタテヨコに猛烈に角ばり、その中央には、アクロポリスの丘に建つパルテノン神殿を模した伝統のパルテノングリルが。まさに「走る権威」そのもの。
全長も6メートルあり、世界最大級の圧倒的なデカさと押し出し感で、人々を威圧します。で、車名ですが、現行モデルだと、ファントムの意味は「亡霊」。ファントムにはその他クーペとドロップヘッド(オープン)がありますね。
もう1車種は「ゴースト」(幽霊)です。
ロールス・ロイスの歴史を紐解くと、最初につけられた愛称は「シルバーゴースト」でした。時は1907年。当時のクルマは現代と比べれば非常にプリミティブで、基本的にやかましく、乗り心地も悪いものでした。
そんな中、幽霊のように静かで存在感がないということは、クルマとして理想だったのです!
創生期のロールス・ロイスには、「リヤシートの紳士が、運転手に『エンジンをかけてくれ』と言ったが、返ってきた答えは『エンジンはすでに始動しております』だった」といったエピソードが残っていますが、今ならクラウンはもちろん、ヴィッツだって、エンジンがかかってることに気づかないかもしれません。
しかし当時は、幽霊みたいなクルマというのは、とってもすごいことだったのです!
それに、幽霊はもう死んでるから死なない。永遠ですよね?それは耐久性の高さを表す意味もあったんですね。ロールス・ロイス シルバーゴーストは、世界的な名声を得て、ロールス・ロイスの名を不動のものにした名車でした。以来ロールス・ロイス社は、幽霊系の名前を伝統的に用いるようになったというわけです。
またロールス・ロイス社にとっては、「シルバー」というのも伝統的な車名となり、シルバー・シャドウやシルバー・クラウド、シルバー・レイスなど、シルバーを冠したクルマも多くなってます。
MJブロンディの「ひとりごと」
ロールス・ロイス ファントムは、地上最強のモテグルマだと思います(笑)。
今日び、どんなクルマに乗せたって、女子はほとんど無反応ですが、ファントムだと凄いです。乗せただけで顔が上気します。
リヤドアを開けたところにある秘密(?)の“ロールス・ロイスの傘入れ”から傘を引き出そうもんなら、「キャ~! すご~~い!」と、うっとりしてくれます。
ファントムは、どんな女子をもお姫様気分にしてしまうのです。
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