クラウンコンフォートやセドリックセダンは何故モデルチェンジしないの?
- 筆者: 清水 草一
クラウンコンフォートやセドリックセダンは何故モデルチェンジしないの?
クラウンコンフォートやセドリックセダンは、なぜモデルチェンジしないで今も昔のままの形で売ってるのですか?(パンビー)
其の疑問、MJブロンディがお答えいたします!
クラウンコンフォートとセドリックセダンは、現在はそのほとんどすべてがタクシー車両として使われていますよね。
そのタクシー業界から、モデルチェンジの要望がまったくないのだそうです。つまり「このままでいい」ということです。
現在のクラウンコンフォートが発表されたのは1995年。セドリックセダンはなんと1987年です!恐るべき長寿ですが、タクシーの場合、一般的な乗用車とは求められる要素が違います。
まず、後席の広さやトランク容積をなるべく広く取りつつ、メーターや無線機などのタクシー用機器を設置するスペースが必要です。
あと大事なのは耐久性。30万キロ走るのですからこれは極めて重要ですね。
逆に言うと、それさえ満たせばいいのです。ロンドンタクシーが長年モデルチェンジしていなかったのも、それが理由です。タクシーに目新しさは必要ない!ということです。
もうひとつ重要なこと、それは燃費です。タクシーは走行距離がハンパじゃないので、燃費はタクシー会社の収益に大きく影響します。
そこで、多くのタクシーは税金が激安なLPG燃料仕様です。
LPG仕様という段階で、ガソリン車に対して燃料代は約4割浮きます。この時点でもうOK、という部分がありますが、LPG車はガソリンエンジン車をベースに、LPGタンクを設置するなど改造を施して作るので、ベースのガソリン車の排ガス規制への適合や、更なる燃費向上を目指して、たまにマイナーチェンジが行われています。
クラウンコンフォートの場合、エンジンは2008年8月にOHV(!)からDOHC・VVT-iに変更され、最高出力は79馬力(!)から116馬力へと向上しました。
そのLPG仕様も、ガスミキサー方式からガス液体噴射方式になり、レスポンスや出力や環境性能が向上したんですね。その他、ATが4速の電子制御オートマチックになったり、禁煙活動の拡大によって、後席灰皿がメーカーオプションになったりしています。
MJブロンディの「ひとりごと」
タクシー業界は変化を望んでいないわけですが、お客としては、もうちょっと乗り心地が快適なクルマに乗りたいなぁ、とは思いますね。
なんせサスペンションは「持てばそれでいい」というようなスカスカぶりで、乗り心地はまさにスカスカ。たまに一般のガソリン車ベースの個人タクシーに乗ると、あまりの乗り心地の良さに感動します。
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