電動パーキングブレーキってバッテリーが上がっても大丈夫なの?
- 筆者: 清水 草一
電動パーキングブレーキってバッテリーが上がっても大丈夫なの?
最近、電動パーキングブレーキ搭載車が増えてきましたが、あれはバッテリーがあがってもしっかり作動してくれるのでしょうか?考えると心配で眠れません。
やっぱり手でガリガリっと引くサイドブレーキのほうが、原始的ですが安全性は確かだと思うのですが・・・。(ヤマダチョウ倶楽部さん)
其の疑問、「MJブロンディ」がお答えいたします!
ヤマダチョウ倶楽部さんは、地下鉄をどこから入れるのかにも悩むタイプでしょうか?実に世に心配のタネは尽きません。
さて、電動パーキングブレーキですが、これは電動だけに、バッテリーが上がってしまったら作動しません。まさにヤマダチョウ倶楽部さんの心配は現実のものになってしまいます!
しかし、クルマが走っている時、いやエンジンが動いている時は、バッテリーは上がっていません。上がったらエンジンが止まってしまうのですから当然です。
つまり、エンジンが動いている限りは作動するわけです。よって、坂道にクルマを止める時など、「ここでサイドブレーキを掛けたいな~」と思うような時には、ほぼ常に作動するということになります。
クルマのバッテリーが上がるのは、長期間乗らなかったとか、ライトを消し忘れてしまったなど、ほとんどが停車中です。停車する前にサイドブレーキはかけていることが多いですから、その状態でバッテリーが上がると、サイドブレーキは解除できなくなります。
しかし、ジャンプコードで他車から電気を供給してもらえば、それでもう解除もできます。そのまま充電すれば、バッテリーも最低限一時的には回復します。過放電でバッテリーが弱り、交換した方がいい場合もありますが、スタンドに移動するくらいなら大丈夫です。
つまり、電動パーキングブレーキで困ることは、実質的には発生しないのです。
唯一の例外は、走行中にオルタネーターがお釈迦となり、充電されなくなって、走りながらバッテリーが上がってしまう場合です。
この場合、オルタネーターの死亡は「チャージ警告灯」の点灯でドライバーに知らされますが、それに気付かずバッテリーがカラになるまで走り続けてしまうと、「走行中にエンジンの力がなくなって、惰性で走るだけになる」という状態に陥ります。その場合は電動パーキングブレーキも使えません。
しかし、それで坂道に止まったとしても、ギアをパーキング(マニュアル車の場合はローやバック)に入れることで、クルマを止めておくことは可能です。
逆に電動パーキングブレーキは、アクセルを踏めば自動的に解除されるので、「パーキングブレーキをかけたまま長距離走ってしまう」というトラブルを回避することができます。
Mjブロンディの「ひとりごと」
このように、電動パーキングブレーキにはメリットがあり、実質的なデメリットはないわけですが、それでもやっぱり「自分でやれることは自分でやりたい!」という気持ちは私にもあります。
マニュアルミッションはその最たるものでしょう。
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