マークXの下取り価格が高いのはなぜ?

マークXの下取り価格が高いのはなぜ?
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マークXの下取り価格が高いのはなぜ?

マツダアテンザや日産スカイラインが、トヨタのマークXより下取り価格が安いのはどうしてでしょうか?

フーガとクラウンにしてもそうみたいですが・・・?(ニーナさん)

其の疑問、「MJブロンディ」がお答えいたします!

トヨタ マークX

基本的に下取り価格(≒中古車価格)は、クルマの中身の良し悪しとは関係なく、市場価値つまり人気で決まります。

市場価値は「神の見えざる手」と言われるくらいで、誰も文句を言えません。なぜあの曲がヒットしてこっちが売れないのか、それを論理的に説明することは不可能なのと同じなんですね。

それでも無理に説明を試みますと、まず新車の人気から推察できます。

マークXの今年2月の販売台数は5,539台で、販売ランキングは14位につけるなど、不人気ジャンルのセダンとしては他を圧倒する人気モデル。新車時に人気が高かったモデルは、中古車市場でも人気が高い――つまり買い手が沢山いることが多いですから、下取り査定の時に有利となります。

また、昔からトヨタでは「ウチの人気モデルはリセールバリューの強さも魅力のひとつです」とアピールしてきたほどで、マークXを販売しているトヨペット店では、マークXの査定の時は特に力を入れています。

マークXは前身モデルのマークII時代からの代替えユーザーも多いので、長年お世話になっている顧客を守るためにも、下取り査定額を頑張ってくれるのです。

背景には、ディーラーを経営する会社の資金力や経営体力もあります。長い目で見て、下取り査定を高くした方が経営にプラスだということはわかっていても、手元資金が苦しかったら高く買い取ることはできませんよね?

トヨタディーラーは、それができる会社が多い。それによって、市場価値が下支えされるのです。

アテンザもスカイラインも、最近の販売台数は1,000台前後と、マークXに比べるとはるかに下です。つまり人気がない。それで下取り査定額でもマークXよりも不利な状況に置かれてしまうのです。

先代アテンザは、中身は非常にいいクルマで世界中でヒットしましたが、日本では新車時の値引き額がズバ抜けて大きかったことが知られています。

新車時の値引きが大きいということは、つまり新車の市場価値が低かったことになりますから、その分リセールバリューも下がります。

クラウンとフーガにしても、マークXとアテンザ、スカイラインとまったく同様のことが当てはまります。

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清水 草一
筆者清水 草一

1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。代表作『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高はなぜ渋滞するのか!?』などの著作で交通ジャーナリストとしても活動中。雑誌連載多数。日本文芸家協会会員。記事一覧を見る

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監修者MOTA編集部

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