【フェラーリ】09年、それでもフェラーリは売れた!
- 筆者: 清水 草一
【フェラーリ】09年、それでもフェラーリは売れた!
フェラーリは無敵のブランドだと繰り返し書いてきましたが、それは昨年の統計データにも表れています。
2009年、世界が100年に一度の大不況から立ち直り切れない状況にあって、世界の高級スポーツカー市場は約35%も縮小しましたが、フェラーリの販売台数は6,250台と前年の5%減にとどまったのです。
たとえばアストンマーティンやベントレーは、好景気時には猛烈な勢いで販売を伸ばしましたが、いったん不況になると、大きく落ち込んでしまいました。それらは「お金が余っているから買うクルマ」だからです。
もちろんフェラーリにもそういう側面はありますが、しかしフェラーリは、「フェラーリを買うために頑張って働く」というモチベーションを産むクルマです。
「お金持ちになった→じゃ買おうか」ではなく、「フェラーリに乗りたい→お金持ちになってやる」という、人生の最終目標になりうるクルマなので、落ち込みが小さかったのです。
また、国別のフェラーリの販売台数の動向を見ると、世界の景気が読み取れます。フェラーリ創設以来の最大市場である北米は、約20%減。ヨーロッパでは6%減。日本を含むアジアパシフィック地域では3%増、中東地域では29%増でした。
じゃ日本はどうだったのかというと、なんと前年比22%増の548台が登録されているんです!あんなに不況だったのに!背景には、北米などで大量にキャンセルされたクルマが、急遽日本に割り当てられたという事情があります。
フェラーリの販売は、基本的には本社が各国に何台割り当てるかで決まる「配給制」。アメリカへの配給が大不況で余ったので、それが日本に回ってきたのですね。
その分、今年の日本での販売台数は大きく落ち込むかもしれません。実際、今年1月の登録台数は、前年同月比58%減でした。ちなみに中国での販売は、昨年206台でした。フェラーリに関しては、まだまだ日本は“超大国・中国”に勝ってるんですね。
MJブロンディの「ひとりごと」
今年、日本でフェラーリの販売が落ち込むと予想できる背景には、ニューモデル「カリフォルニア」の不人気があります。日本人は伝統的にミッドシップモデルが好きで、FRモデルはパッとしません。日本ではフェラーリ=ミッドシップなのですね。
カリフォルニアが不人気なのとは対照的に、V8ミッドシップの458イタリア(5月頃から納車開始か?)は人気ですが、価格が3,000万円近くまで上昇したので、どれくらい台数が伸びるかは微妙です。
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