ボルボ XC60 試乗レポート(2/2)
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:オートックワン編集部
余裕ある直噴ターボエンジンと滑らかなデュアルクラッチの変速フィール
新開発の2リッター直噴ターボエンジンは、149kW/300N・mのパワーとトルクを発生させる。
馬力換算では200psを超え、トルクは3リッターエンジン並みの実力で、XC60のボディからすれば余裕あるエンジン性能。
T5は、T6に比べて2WDになったことで、100kg以上も重量が軽くなっているから、ますます性能的な余裕を感じさせる。
今回の試乗では、箱根スカイラインや芦ノ湖スカイラインなどのワインディングロードを中心に試乗したが、T5 SEのドライビングは非常に軽快感があった。
エンジンの吹け上がりに不満はなく、ターボの効き方も段差のない自然な感覚。ボルボは、以前から様々なモデルにターボを装着しているので、そうしたノウハウが活かされているように思える。
デュアルクラッチの変速フィールも滑らかで、積極的にマニュアル操作をしたときにも素早いレスポンスが返ってくる。デュアルクラッチにありがちな低速域でのギクシャク感もほとんど感じられなかった。
足回りは、乗り心地を重視したチューニング。SUVのボディでアイポイントが高めなこともあって、ワインディングではそれなりにロール感が出る。街中などでは快適だが、ワインディングを積極的に走るようなシーンでは、もう少し硬めのほうが良い。
魅力ある価格の「T5 SE」
最近は、ヨーロッパメーカーを中心に日本の自動車メーカーからも、SUV系のクロスオーバー車が次々に登場している。特にヨーロッパの自動車メーカーはSUV系のクルマの売れ行きが好調だ。
ボルボも、好調なXC60に追加モデルを設定することで、さらに販売促進を図ろうとしてきた。
しかも、500万円を切るという価格設定は、競合車であるX3やQ5に対して明確な割安感を感じさせるものだ。X3はすでにモデル末期にあるが、Q5も買い得感という点では厳しい競合に置かれることになる。
XC60 T5 SEには、それくらいに競争力のある価格が設定されている。
日本におけるボルボブランドは、V50が売れ筋車種になっていて、価格面を考えると今後もそれは変わらないだろうが、今回XC60にT5 SEが追加されたことで、バリエーションの中心がV70からXC60に変わっていくのではないか。T5 SEは、そんな期待を抱かせるモデルだった。
XC60のT5 SEを買うなら、アダプティブ・クルーズコントロールなどをセットにしたセーフティ・パッケージ(20万円)を装着したい。
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