ボルボ XC60 試乗レポート(1/2)
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:オートックワン編集部
今度のXC60は「T5 SE」の追加に要注目
「ボルボ XC60」は、ミドルクラスのSUVモデル。ライバル車には、BMWの「X3」やアウディの「Q5」などがある。
ミドルクラス、とはいえヨーロッパ基準だから、全長は日本の5ナンバー枠に収まるもののボディの全幅は1,890mmと、十分過ぎるワイドボディだ。
安全を重視するボルボ車らしく、「シティセーフティ」と呼ばれる衝突回避・被害軽減システムを全車へ標準装備しているのが大きな特徴となる。
エクステリアは、SUVながらクーペを思わせるルーフラインを持つなど、SUVとクーペをクロスオーバーさせたデザインを採用するとともに、特徴的なテールランプが採用されている。
また、インテリアデザインもボルボならではの「フリーフローティング・センタースタック」を左右非対称の形にして採用し、ドライバー・オリエンテッドのデザインとしていた。
今回、そのXC60に「T5SE」が追加された。これまでのXC60には「直列6気筒3リッターターボ」のみが搭載されていたが、T5には新開発の「直列4気筒2リッター直噴ターボ」が搭載され、駆動方式も4WDではなく「FF/2WD」となる。
これによって車両重量がグンと軽くなったほか、価格も大幅に引き下げられて499万円の設定となった。従来のT6SEも599万円と、競合車に比べると割安な価格が設定されていたが、エンジンと駆動方式の違いよってさらに100万円も安い価格が設定されている。
これは、けっこう売れそうな価格設定だ。
「2リッター直噴ターボ」+「デュアルクラッチ」
XC60に搭載された直列4気筒2リッターエンジンは、C30、S40、V50などに搭載しているものと基本的には同じだ。
ただし、C30などに搭載されているのが一般的な自然吸気エンジンであるのに対し、今回のXC60は直噴仕様へと変更したうえ「インタークーラー付ターボ」を装着しているのが特徴だ。
最近、環境対応のためにヨーロッパを中心として直噴ターボエンジンを搭載する例が増えてきているが、今回のXC60 T5のエンジンもそうした流れの中にある。排気量のダウンサイジングと、それに伴って燃費向上などのメリットが得られるからだ。
さらに、トランスミッションもマニュアル操作が可能なギアトロニックタイプの電子制御6速ATだが、これまでのT6用が通常のトルクコンバーター付ATだったのに対し、今回のT5は「デュアルクラッチ」が採用されている。
これも、「効率の高いトランスミッション」としてヨーロッパ車を中心に採用が広がっており、ボルボでもC30などに採用されているものだ。湿式タイプとすることで、ギクシャク感の少ない滑らかな変速を実現しているのも特徴だ。
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