ボルボ C70 試乗レポート/松下宏(1/2)
- 筆者:
- カメラマン:オートックワン編集部
大幅な改良を受けたC70
ボルボというとエステートのイメージが強く、そうでなくても実用的でまじめなクルマを作っているというイメージが強い。
だから、スタイリッシュな上級のクーペ/カブリオレのC70はボルボのラインナップの中であまり知られていないクルマだ。
コンパクトカーのC30もあまり知られていないクルマだが、C70のほうがもっと知られていないだろう。ボルボにもこんなラグジュアリーカーがあると知ると驚く人も多いと言われるくらいだ。
そんなC70が大幅な改良を受けた。
現行C70は2代目で、2005年のフランクフルトモーターショーでデビューし、2006年12月に予約開始されたモデルだ。初代モデルがクーペとカブリオレを別に設定していたのに対し、現行モデルでは3分割タイプのスチールルーフを持つクーペ/カブリオレになった。
最近のオープンカーは、1台でクーペとカブリオレの機能を持つタイプが主流になっている。1台でクーペの快適性や静粛性とオープンカーの開放感を味わえるからだ。
ソフトトップのオープンカーにも良い部分はあるが、幌の耐久性なども含めて考えると、クーペ/カブリオレが優位に立つ部分も多い。
大きく変更されているエクステリア
今回の改良で大きく変わったのは外観デザインだ。
C70はこれまでにも何度か改良を受けており、2009年7月にも10年モデルとして装備の充実化を図ったモデルを発売しているが、今回は外観デザインを中心にした改良が加えられた。
これまでのC70のフロントデザインは、ボルボらしさが表現されていたものの、C30やS40/V50などと共通の印象が強く、前から向かってくるC70を見ると、ボルボであることは分かるがどのモデルだか分からないといった感じになっていた。
今回の改良では、先にC30で行われたのと同じようなより彫りの深いフロントデザインが採用された。
グリルの中心にあるアイアンマークが大きくなるとともに、ボンネットから伸びてくるV字型のシェイプがバンパーにまでつながる明確な個性が表現された。これまでのC70に比べると格段に存在感を増したデザインといえる。
リヤビューもテールランプとバンパーのデザインが一体化したような処理がなされたのが特徴で、特に夜間の点灯時にこれがはっきりと見て取れる。インテリアは装備や仕様が変更を受けているが、全体的には大きな変更は加えられていない。
オプションでプレミアムソフトレザーのシートを採用したり、フリーフローティング・センタースタックの部分にオイスターバーストのパネルを採用したことなどが変更点。大人4人がしっかり乗れる4座のフルオープンモデルであるのは変わらない。
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