ボルボ C70 試乗レポート/松下宏(2/2)
- 筆者:
- カメラマン:オートックワン編集部
搭載エンジンは2.4リッターの自然吸気エンジンが廃止され、直列5気筒2.5リッターのインタークーラー付きターボ仕様のみの設定になった。
すでに定評のあるこのエンジンは、169kW/320N・mのパワー&トルクを発生する。ボディ各部を強化するためオープンカーの重量は重くなるが、ターボ仕様エンジンなら1,730kgの重量も全く問題にしない。スムーズに力強く加速していく。
古典的なターボと違って、滑らかで力強いのが良い。ギアトロニックの5速ATの変速フィールも滑らかさに貢献している。時速100kmでのクルージングでは1,900回転ほど、時速80kmなら1,500回転ほどでこなすから、走りは静かで気持ち良いものになる。
足回りはやや硬めで安定志向の強いものだが、乗り心地も悪くない。快適なドライブが楽しめる。
T5GTだけの1グレードになったC70には、549万円の価格が設定されている。本革シートなどの快適装備や横転時に立ち上がって乗員を守るROPSバーなどの安全装備は充実したレベルにある。
ただ、C70を買うならオプションのラグジュアリーパッケージを装着したい。
プレミアムソフトレザーのシート、本革/アルミのスポーツステアリング&シフトノブ、プレミアムサウンドシステム、BLIS、キーレスドライブ、18インチアルミホイールなどがセットになって40万円の価格はかなりの買い得感がある。
ボルボの戦略に乗せられてしまう感じもあるが、500万円を超える予算でクーペ/カブリオレを買おうとするユーザーなら、この40万円を出すのはそう難しくないだろう。
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