フォルクスワーゲン シロッコ 海外試乗レポート(1/4)
- 筆者: 竹岡 圭
- カメラマン:フォルクスワーゲン グループ ジャパン
16年振りに、あの“風”が吹き抜ける
フォルクスワーゲン(VW)は風の名前の付くクルマが多いが、シロッコはサハラ砂漠から地中海に向けて吹く熱い風のこと。
初代が登場したのは1974年。どちらかと言えば女性に人気だったカルマンギアの後継車という位置づけで、ユニセックスモデルとしてのデビューだった。その後、1981年には2代目へと遷り変わり、1992年まで1世代2世代合計で80万台近くを販売するという大ヒットモデルとなるのだが、その後は、何と16年もシロッコという名前は消えてしまうのだ。そして2008年、シロッコが帰ってきたのである。
ちなみに「なぜコラードじゃなかったの?」と聞いたところ、「シロッコの方が人気があったからさ!」という、単純明快な答えが返ってきた。あれだけシロッコが売れたのは、ちょうど90年代後半~2000年代前半の、クーペ市場が盛り上がっていた時期とかぶったということもあるようだ。
しかしお手軽クーペとして、手が届きやすい価格というのは、ひとつの魅力となっていたのは間違いない。ちなみに初代シロッコは、14,590.27ポンドで売られていた。しかし近年ユーロとなってしまったので数字に弱い私としては、ちょっと換算できない・・・(謝)。
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