フォルクスワーゲン シロッコ 海外試乗レポート(4/4)
- 筆者: 竹岡 圭
- カメラマン:フォルクスワーゲン グループ ジャパン
まさに“365日使えるスポーツカー”だ。
全体的な印象としては、ステアフィールや足の動きがさらに滑らかになっていたという印象が強い。幅広の分踏ん張ってくれているのが伝わってくるのだが、ヘンに突っ張っているような感じがまったくないのだ。ステアフィールもGTIのような余分な重さがなくて、軽快さのほうが強く印象に残るのである。
さらに足回りにはアダプティブシャシーコントロール「DCC」という可変ダンパーも用意されているのだが、コレをつけなくても十分快適というくらいの出来栄え。もちろん装着すればより際立った走りが可能になるのは言うまでもないが・・・。
ちなみにスイッチひとつでコンフォート、ノーマル、スポーツの3パターンがチョイスできる。しかし、ノーマルに入れっぱなしでも路面や運転状況、アクセル、ブレーキ、ステアリング入力に合わせて自動的にフィーリングを変えてくれるので、基本的にノーマルに入れておけば至極快適に走れてしまうのだ。
さて、このシロッコは365日使えるスポーツカーと謳われているが、確かに室内も4人乗りなのでゆったりしているし、ラゲッジも292L。後席を倒すと755Lと、日常+αで十分である。開口部の高さが高いので、重量のある荷物を積むときは女性は少々大変だが、使えるスペシャリティモデルとしては十二分だ。日本の導入は来初夏予定。
同じ頃にやってくるゴルフⅥと合わせて、かなり待ち遠しい1台だ。
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