8代目は外見も中身もオシャレにフルモデルチェンジ ~VW 新型パサート~
- 筆者: オートックワン 編集部
- カメラマン:オートックワン編集部
フォルクスワーゲン グループ ジャパン(VGJ)は7月16日(木)、フルモデルチェンジを行い8代目となった同社のセダン&ステーションワゴンモデル、新型「パサート/パサートヴァリアント」を発表した。
先進の安全装備を多数備え、パワートレインは多数用意
パサートは、同社代表モデルである「ゴルフ」誕生の1年前の1973年に初代がデビューし、現在のVWにとってもっとも長い期間販売しているロングセラーモデル。グローバルの累計販売台数は2200万台に上り、昨年の生産台数は104万台と、ゴルフを僅かに上回っている。
今回発表された8代目となる新型パサートは、昨年秋の欧州発売以来、既に高い評価を受けている。ダイナミックなデザインや、優れた性能が多くの支持を受け、今年4月には欧州カー・オブ・ザ・イヤーを受賞しているほかゴールデンステアリング賞など数々の賞を獲得。デザイン、居住性、安全性、先進性など、全てが総合的に評価されている。
特筆すべきは安全性能。VWでは、安全装備は全ての人々のものというポリシーの下、360度全方位で先進の安全装備を採用。10種類もの安全装備を全車標準採用するのは、このクラスではパサートだけとなる。
さらに高い品質、快適性と優れた居住性を誇る。エクステリアではプレスラインの機密さや正確さが際立つ。インテリアでは、シンプル且つ、上質な造りのインパネやシートなどにより、長時間ドライブでも快適に過ごせる空間となっている。また、歴代モデルのセールスポイントである広大なラゲッジルームも健在。
搭載するパワートレインは、現行モデルでは、1.4リッターのTSI1種類のみの設定だったところ、新型モデルではさらに、1.4リッターのTSIのほか、来年にはVGJ初となるディーゼルエンジン「TDI」や、プラグインハイブリッド「GTE」を導入予定。さらに4輪駆動モデルとしては、ワゴンとSUVのクロスオーバーである「オールトラック」を導入する予定だ。
2015年上半期のVWは、他のインポートブランドが相次ぐ新車導入で賑わいを見せる中、昨年8月の新型「ポロ」以降、派生モデルの導入を中心とし、販売の活性に繋がる新車導入は無し。上半期はゴルフ、ポロなどのコンパクトハッチが牽引し、約3万台の販売を記録するも販売台数は6年ぶりに前年割れとなった。
そこでVWでは下半期、新型パサートでミドルクラスセグメントに進出し挽回を図る。 これまでのVWはコンパクトカーが牽引していたが、日本のセダンの主戦場であるこのセグメントに新型パサートを導入。高い品質と快適性の新しいスタンダードを提唱するほか、先進の安全技術の民主化をもたらす存在となることを目指す。
新型パサートは“高校2年の夏休み明け”
発表会でフォルクスワーゲン グループ ジャパン 庄司茂 代表取締役社長は、「新型パサートがいかに良いクルマであるか、またクルマだけでなく、我々VWの本気度というものも感じていただければと思います。新型パサートは一言で言うと“高校2年の夏休み明け”です。おかしく聞こえるかもしれませんが、思い出してください。夏休みが明けて、まじめだった学級委員が急に変わってきた。私どものまじめ一辺倒だったVW パサート。今まであまり目立ちませんでした。いい奴だったんですよ。走行性能、安全性、大きなラゲッジルーム。全て良かったです。しかし、もしかしたらもう1つ競争が欠けてたかもしれません。ちょっといい男になって、ちょっとセクシーになって色気が出て帰ってきた高校2年の夏休み明けのクルマ。これが新型パサートでございます。私どもが用意したゴキゲンな表現ということであれば、高校2年の夏休み明けというのが、今回のパサートのテーマになると思います。」とコメントした。
新型パサートは、本日16日より販売開始。販売価格(消費税込)は、3,290,000円~4,809,700円。
[レポート:オートックワン編集部/photo:オートックワン編集部]
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