トヨタ ヴィッツ グレード比較(2/5)
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:トヨタ自動車
1.0L系
1.0Lエンジンはダイハツ製の3気筒エンジンで動力性能は52kW/94N・mの実力。3気筒であるために振動や騒音の面でやや不利になるのは否めない。また動力性能も市街地を中心にしたタウンユースでは何の問題もないが、高速道路での追い越し加速などのときにはやや力不足といった印象になる。
この3気筒1.0Lエンジンを搭載したモデルは、B、F、Uの3グレードがある。このうちBとFにはアイドリングストップ機構を備えたインテリジェントパッケージが設定されているので、全部で5タイプからのチョイスとなる。標準車は22.5km/Lの燃費性能だが、インテリジェントパッケージ装着車は燃費が24.5km/Lに向上する。
Bはビジネスユースを意識したベーシックグレードで、ドアミラーがリモコンでなく手動式で、エアコンがマニュアルエアコンになるなど、装備のレベルもごくシンプルなものになる。BとFでは10万5,000円の価格差があるが、一般のユーザーが選ぶならやはりFのほうが良いだろう。
またインテリジェントパッケージ装着車は燃費が良くなるものの、価格が10万円高くなるのに燃費がリッター当たり2km/L向上するだけでは、価格アップ分を燃費で取り戻せない。現実的な選択肢にならない。
FとUの装備については1.3L車のところで詳しく紹介しよう。
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