世界三大レースで真の“お祭り”ル・マン24時間に事件が!今年はトヨタにチャンス到来!(1/2)
- 筆者: 山口 正己
- カメラマン:STINGER
F1のモナコGP、アメリカのインディ500とは違う、真の「祭り」がル・マン!
そろそろ夏がやってくる。これは、日本だけでなくヨーロッパも同じだ。先週ベルギーで行なわれたスパ-フランコルシャン6時間の熱い闘いに触発されて、フランスもそこに含まれることを思い出した。
フランスのモータースポーツといえば、ご存じル・マン24時間である。毎年、6月末に行なわれるそれは、1年で一番長い日照時間の頃、つまり夏至の日の周辺に、1923年から始まった、長い1日を有意義に過ごす、というか、分かりやすく言えば、暇つぶしのための行事として行なわれるのである。
4月上旬のサクラの季節に花見があり、夏には花火大会があるのと同じく、フランスにはル・マン24時間があるのだ。ちなみに、最近はあまり使われなくなったフレーズに、“世界三大レース”というのがある。
F1のモナコGP、アメリカのインディ500、そしてル・マン24時間だ。どれもがお祭りと言われる。だが、それはちょっと疑わしい。お祭りなのはル・マンだけだからだ。
というのは、モナコもインディも、レースが始まったら、そこにいる全員がレースを見物している。しかし、ル・マンは24時間あるので、そうはいかない。だから、移動遊園地やら、バーベキューやら、とにかく時間をつぶすためのレース以外の催しが目白押しだ。
ちなみに、ル・マン24時間は、月曜日と火曜日にダラダラと車検を行ない、水曜日と木曜日にスローテンポで予選。金曜日にまったりした市内の参加者パレードを挟んで、土曜日の夕方にスタートする。要するに1週間がまさしく“ル・マンウィーク”。日長をいかにして楽しむかが、それはそれは周到に考えられているのだ。
今年もポルシェ、トヨタ、アウディの三つ巴
ということで、今年も「PTA」の闘いである。Parent‐Teacher Associationの略ではない。ポルシェ、トヨタ、アウディの頭文字だ。去年からこの3社の三つ巴でル・マン24時間レースは展開している。
今年の決勝レースは、6月18日の午後にスタートする。もちろん、今年も夏至の周辺だが、その前哨戦と言うべきレースが、先週の土曜日、5月7日にベルギーのスパ・フランコルシャンで行なわれた。
ル・マンは、WEC(世界耐久選手権)の第3戦だが、極端な話、富士スピードウェイで秋に行なわれる日本戦を含め、他の5戦はオマケみたいなものだ。ル・マンのためにWECの世界は回っている。PTAにとって、ル・マンこそすべて。ここで勝たなきゃ意味がないレースなのである。
さて、耐久レースには、独特の理論がある。「6時間までは1台でいける。6時間過ぎると2台必要。24時間では3台が必須」という理論である。耐久レースといっても、すでに10年以上前から、短距離全開のスプリントレースが連続して24時間続くような展開になっている。
たとえば、針金を折り畳んで、しばらくしてから伸ばし、もう一度折り畳む、という作業を繰り返しても、あまり変化は起きない。しかし、曲げたり伸ばしたりを1秒間隔で繰り返すと、針金はポッキリと折れることは誰でも知っている。
要するに、耐久レースというのは、そういう試練に絶えたクルマが最後に勝つ。なので、24時間その作業を繰り返しても壊れないために、3台が必須、ということだ。
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