新型プリウスPHVの発売開始が待ち遠しい！～ひと足お先に試乗レポート(プロトタイプ編)～(3/3)

新型プリウスPHVはCHAdeMO急速充電、そしてついにソーラー充電にも対応する！

ちなみに新型プリウスPHVの充電方法は、100/200Vの普通充電はもちろん、新たにCHAdeMO(チャデモ)方式の急速充電にも対応するようになった。

更にルーフに設置された太陽光で発電した電気を駆動用バッテリーに充電可能な「ソーラー充電システム」も採用されている。

＞＞今冬発売！ プリウスPHV フォトギャラリー[画像110枚超]

プリウスのチーフエンジニアである豊島浩二氏は「実は私はマンションに住んでいますが、こうした共同住宅には充電施設がないケースがほとんどです。そういう人たちにもPHVのメリットを感じてもらうには、『自分で発電できる』と言うのは大事なことだと思っています。もちろんフル充電にするには時間はかかりますが、止めておくだけでバッテリー残量が自然と増えるわけですから・・・ね」と語る。

急速充電器を巡り、EV(電気自動車)との充電バトル勃発の可能性は！？

また、プリウスPHVが溢れることで「急速充電器争い」がより激しくなってしまう心配もありそうだが、豊島氏は「充電マナーに関しては購入者にシッカリと伝えていくつもりです。プリウスPHVには走行中にバッテリーをエンジンで発電して充電できる＜バッテリーチャージモード＞もあります。このモードは他のPHVでは燃費が大きく悪化してしまいますが、プリウスのエンジンは効率がいいので燃費の悪化は最小限。なので、急速充電器で30分止まって充電するよりも、バッテリーチャージモードのまま走り続けたほうが、色々な意味でお得ですよ」と教えてくれた。

新型プリウスPHVこそが、4代目プリウスの“本命”

新型プリウスはTNGA採用で走りの基本性能の底上げが行なわれたが、要となるハイブリッドシステムはと言うと、細かい進化・熟成はあったものの大きな変革はなかった。プリウスの使命は『ハイブリッド技術の底上げ』、『環境技術の底上げ』である。

そう考えると、新型プリウスPHVこそが、4代目プリウスの“本命”と言ってもいいのかもしれない。

[レポート：山本シンヤ／Photo：和田清志・TOYOTA・オートックワン編集部]

＞＞[画像110枚超]今冬発売！ プリウスPHV フォトギャラリー

トヨタ 新型プリウスPHV[プロトタイプ]　主要諸元

全長x全幅x全高：4,645x1,760x1,470mm／ホイールベース：2,700mm／トレッド[フロント／リア](前)1,530mm(後)1,540mm／乗車定員：4人／車両重量：1,510kg／駆動方式：2WD(FF・前輪駆動)／エンジン種類：直列4気筒DOHC ガソリンエンジン／総排気量：1,797cc／エンジン最高出力：98ps(72kW)/5,200rpm／エンジン最大トルク：14.5kgf・m(142N・m)/3,600rpm／モーター最高出力：1NM：72ps(53kW)/1SM：31ps(23kW)／モーター最大トルク：1NM：16.6kgf・m(163N・m)/1SM：4.1kgf・m(40N・m)／システム最高出力：122ps(90kW)／駆動用バッテリー種類：リチウムイオン電池／駆動用バッテリーセル容量：25Ah／駆動用バッテリーセル個数：95個／駆動用バッテリー総電力量：8.8kWh／トランスミッション：電気式無段変速機／EV走行距離：60km以上[JC08モード]／EV最高速度：135km/h／ハイブリッド燃費：37km/L[JC08モード燃費]／タイヤサイズ：195/65R15／発売開始時期：2017年2月