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エクステリア
従来から、こだわり続けているというフレーム構造に、強度や合成が高く、かつ軽量な構造という二律背反の両立を追求してきたランドクルーザーが、今回、性能の土台となるフレーム、サスペンションを一新した。特に、フレームについては、その構造を徹底的に分析するとともに、軽量でしかも強度の高い鋼板を採用するなど、他車にはない強度や耐久性を確保。従来比でねじり剛性 約1.4倍、曲げ剛性 約1.2倍の剛性アップを達成している。
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リアスタイリング
雪道や険しいオフロード走行などの走行時、必要以上のパワーの掛けすぎを、コンピューター制御してホイルスピンを防止するアクティブトラクションコントロールを採用。アクティブトラクションコントロールはホイールスピンによって失われる駆動力を4輪それぞれに効率的に配分することで、強力なLSD効果を発揮させるシステムである。通常であればデフロックを必要とするような走行条件下にあっても、安定した発進・加速を可能にしてくれる。
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フロントビュー
王者ならではの貫禄十分で重厚なフロントビューは、大きな逆台形のグリルと、ボリュームあるエンジンフードで全体的に押し出し感と力強さを強調。サイドに見え隠れするフロントタイヤフェンダーが、地にしっかり足をつけて走行してくれるイメージを与え、幅を効かせた点から有効な室内空間を連想させてくれる。グリル中央部に位置するトヨタのエンブレムには、ミリ波レーダーセンサーを内蔵しており、クルーズコントロールスイッチで設定した車速内で、車間距離を適切に保ちつつ追従走行を可能にしてくれる。またグリルからサイドへ流れる大きなヘッドライトは、どこまでも照らしてくれそうな安心感を与え、この車の存在感を改めて感じさせられる。
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リアビュー
ボリューム感たっぷりのリアビューは、見るからにボディーとの一体感とワイド感を強調しており、ラゲッジの広さを充分に感じさせてくれる。デザインのレイアウトはシンプルかつ、未来的に施され、今までのSUVにはない先進的で機能美的な印象を受ける。堂々とした安定感を披露し、まさにリアビューに相応しい意匠でまとめられている。
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サイドビュー
堂々たるバランスのとれた形状は、前後に綺麗な一本軸が走ったシルエットで、逞しさをもろに演出している。水しぶきや、砂埃を巻き上げながら疾走するシーンがマッチするそんな印象を受ける。さらに、サイドステップが乗降性のし易さと全体の安定性を感じさせてくれる。タイヤフェンダーが大きく張り出さずにいるため、ボディーと一体になったデザインで、先進的なSUVの印象を与えてくれる。
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インテリア
水平方向に軸がしっかりと通った造形は、コックピットの圧倒的な広がり感を感じさせると同時に、ドライバーがクルマの姿勢変化を把握しやすいデザインを目指したという。インストルメントパネルの段差を減少させた、面一構造の採用や、木目調オーナメントに施したクロームバー等、細部に至るまでこだわり、これまでにない高級感を追求している。インパネはセンタークラスター下部に、新たに金属を削りだしたような質感と力強さを見せるホールドバーを表現し、実用的なニーパッドを配置し、悪路でのサポート機能も向上させた。また、ナビ、空調、オーディオ類は、ゾーンごとに機能的に配置し、視認性、使用性の向上を図るとともに、カーボン調パネルの採用により、精度感を演出している。
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フロントシート
高級車のシートだと実感できる座り心地で腰周りをしっかりサポートしてくれる。操舵やシフト操作時に余裕が必要な肩周りに開放感をもたらし、長時間のドライブにも疲れにくいシートを追求した。また、フロントヒーターは、従来の2段階切り替えから、新たに無段階温度調節方式を採用。運転席・助手席のそれぞれの好みの温度調節が可能となっている。
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リアシート
前後105mmのシートスライド機構と、シートバック部に4:2:4分割式を新採用した、6:4分割のタンブル機構付きシート。中央のシートを前倒しすれば大型アームレストとして利用できるほか、サードシート乗員にも開放感を提供する。また、使用頻度の高い助手席後ろ側シートは、ワンタッチタンブル機構を新しく採用。レバー操作一つで容易に3列目に乗り込めるようになっている。元に戻す際も、内蔵ダンパーにより、スムーズな操作をサポートしてくれる。さらに、セカンドシートにも、シートヒーターを新設定。左右シートの座面と背面腰部に内蔵している。
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ラゲッジフロア
ラゲッジ長の拡大によって、広大な室内を実現。これにより余裕を持って対応できる進化した多彩なシートアレンジが可能になり、優れたユーティリティー空間を演出している。また、操作面でも使い勝手を向上させている。格段に手軽になったサードシートのスペースアップを実現。積載する荷物に合わせて、ラゲッジスペースをより自在に使いこなすことが可能になっている。
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ラゲッジアレンジ
3列目のスペースアップシートのロック解除用レバーを引き上げると、ダンパーでシートが跳ね上がり、上部を手で押さえて確実にロックさせると、また一つ違った有効なスペースを確保することができる。
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音声ガイド機能付きカラーバックガイドモニター
音声ガイド機能付カラーバッグガイドモニターは、車庫入れやバッグなどの際に、車両の後輩部をモニター画面に表示する。モニター画面には、後退時の予想進路線が表示され、ステアリング操作のタイミングなどを音声で知らせてくれる、音声ガイダンスとともにサポートを行ってくれる。
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前後左右独立温度コントロールオートエアコン
過酷な気象条件の下を、走破することを前提に、性能の大容量化、高効率化を図った新型エアコンを採用。車内の前部・後部だけでなく、運転席・助手席と後席の左右でそれぞれ独立した温度コントロールを可能としている。さらに、各席が独立して好みの設定温度にしながら、車内全体をより快適な室温で満たす強力な冷暖房性能を実現している。また、吹き出し口についても、従来からの天井吹き出し口に加え、セカンドシートにはフロント同様の快適性を確保するためのリアフェイス&フィットダクトを、サードシートにはフットダクトを新設定しており、全部で28口もの吹き出し口を装備している。
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フルタイム4WD(トルセンLSD付トランスファー)
通常時には前40:後60という後輪寄りのトルク配分を設定し、自然な旋回レスポンスを確保。旋回加速時には、さらに後輪寄りに駆動力を配分して優れたコーナリング性能を発揮する。さらに、前後輪いずれかがスリップした際には、瞬時に他方にトルクを配分し高いトラクション性能を確保。4WDならではの走りの安心感が、一段と向上している。
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クロールコントロール
クロールコントロールとは岩石路、砂地路、泥濘路や急坂道など、微妙な速度調節が必要となるシーンで、エンジンとブレーキを自動制御して極低速を維持し、ホイールスピンやロックを最小限に抑えるシステムだ。車両安定性に優れ、アクセルとブレーキの操作が不要となる為、ドライバーはステアリング操作に集中することができる。またスタックからの脱出にも効果を発揮する。自動的に維持する速度は、約1~5km/hとし、簡単なスイッチ操作で3段階(Low、Med、High)の選択が可能。クロールコントロールは、トランスファーポジションがL4、シフトポジションがP/N以外、車速10km/h以下の条件を満たすときに作動する。
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サードシート
サードシートは、簡単な操作で跳ね上げからシートの固定までを行えるスペースアップシートを装備。また、サードシートの中央席にもヘッドレスを新設。乗員のいない場合や、スペースアップシートの格納時には、簡単な操作で脱着できるという女性にも嬉しい装備だ。
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4.7L 2UZ-FE VVT-iエンジン
新開発の4.7L 2UZ-FE VVT-iエンジンを搭載し、エンジン出力を従来比で39kw(50PS以上)向上を施している。発進時の吹き上がりは、さすが余裕のトルクで、とても2.5トンの車重を感じないスムーズで滑らかな走りを体感させてくれる。エンジン音もキーを回した始動時に少々聞こえるくらいで、走行時は最終型セルシオの衝撃的な静音に匹敵する。風きり音など皆無に等しい。まさに高級セダンと引けをとらない落ち着いた走りを演出してくれる。
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シフトレバー
新採用のシーケンシャルシフトマチックに対応した「Sポジション」を持つ、ゲート式シフトレバーを設定。シフトレンジのSポジションに入れれば、シフトレバーを前後に動かすだけで意のままにシフトダウンとシフトアップが可能。アップダウンの激しい山道などでもドライバーの自由自在なドライビングが満喫できる。また、運転状況に応じてフレックスロックアップ制御を行い、作業領域を拡大。これにより、トランスミッションの伝達効率が高まり、低燃費にも貢献する。
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オプティトロンメーター/マルチインフォメーションディスプレイ
メーターには、文字や指針、目盛の視認が高いオプティトロンメーターを採用。2つの独立した円筒を持つ、立体的で未来的なデザインになっている。さらに、各ゲージの口径を拡大して視認性を高めている。また、マルチインフォメーションディスプレイには、オドトリップ、シフトポジション、車両情報、アドバイスなどの情報をシンプルに表示してくれる。
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タイヤ&ホイール
タイヤは285/60R18サイズのタイヤを設定。また、アルミホイールも、18インチにサイズアップしており、アルミも5本スポークのデザインで、より強靭な足を主張している。またサスペンションは、より優れた悪路走破性を実現するため、構成部品からジオメトリーに至るまで全てを新開発している。フロントは従来のトーションバーを一新し、コイルスプリング式のハイマウント・ダブルウィッシュ・ボーンサスペンションを採用。充分なサスペンションストロークを確保しながらアライメント変化を抑えることで、高いオフロード走破性を実現すると同時に、乗り心地においても優れた性能を確保している。
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ガラスハッチ
ガラスハッチ搭載で、テールドアをフルオープンさせなくても、2分割できるのでちょっとした荷持つの出し入れに重宝する。停車中の風通しなどに最適である。
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ワイドビューフロント&サイドモニター
運転席からでは目視が困難な場所を、車体各部に装備された小型カメラによってモニター表示してくれる。後退時をはじめ、見通し悪い道路への合流時、あるいは車庫入れ、幅狭い道路、駐車時の幅寄せの安全確認補助などで効果を発揮。フロントとサイドの様子を同時にモニター画面に表示する、トヨタ初となるシステムを採用している。
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リアランプ
大きく象徴的なリアランプは、別立体とした左右独立形状で後方からの視認性が高く、広大なフィールドでもその存在感を確認しやすいデザインだ。またサイドの肩口のボリュームがリアまで回りこむ形状で、堂々とした安定感を披露しており、ボディーとの一体感・ワイド感を強調し、ランドクルーザーならではの存在感を造りあげている。
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圧巻のボディーサイズに備わる至高の空間と、誰もが認める信頼の性能。これ以外に何を必要とする、と言わんばかりの存在感はまさに“KING OF 4WD”と認めざる負えない。時が経ちその時代ごとの多種多様な自動車開発において、ランドクルーザーの持つ動力性能・居住性・安全性は、これからも他車に多大な影響を与え続けて行くだろう。世界中のSUVの頂点に君臨し続け、これからもその座を金城湯地する存在は不動といえる。