トヨタ ist 新型車徹底解説

サイズはそのままで選択肢が増えた

トヨタは、人気のコンパクトカー「イスト」をマイナーチェンジした。スポーティタイプとエレガントタイプを用意しての登場である。

今回のマイナーチェンジでは、スポーティさを強調したグレード「A」「A-S」を新設定し、質感を高めた「F」「S」とあわせて、個性を際立たせたラインアップとなっている。

「A」「A-S」は、専用のフロントグリル、バンパー、カラードリヤバンパー、リヤコンビネーションランプ、ユニークなセンターメーターなどを採用、「A-S」2WDのサスペンションには専用チューニングを施し、大型マフラーカッターなどを装備してスポーティ感を高めている。

「F」「S」は、フロントバンパー、リヤバンパー、サイドマッドガードを外板色と同色とし、さらにフロントグリル、ヘッドランプ、リヤコンビネーションランプのデザインを変更。上質感のあるスタイルとしたほか、室内についてもセンターメーターおよびシート表皮のデザインを変更して質感を高めている。

また、リヤドア、リヤクォーター、バックドアにはUVカット機能付プライバシーガラスや、クリーンエアフィルター、CD・MD一体AM/FMマルチ電子チューナー付ラジオなどを全車に標準装備し、快適性を向上。リヤシートは6:4分割可倒式シートで、デッキ部分の高さを揃えると荷室からフラット状態になる。また、ネッツ店専売化にともない、ネッツ店オリジナルのシンボルマークをフロントエンブレムに装着している。

エンジンは1.3Lと1.5Lの2タイプ。1.3L BEAMS 2NZ-FE VVT-iエンジン搭載車は、「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」を取得し、環境性能を一層高めている。2WDの場合、走行燃費は18.0km/Lとなる。1.5L BEAMS 1NZ-FE VVT-i エンジン搭載車は「平成17年基準排出ガス50%低減レベル」を取得。走行燃費は2WDで16.4km/L、4WDで15.0km/Lとなっている。また双方とも「平成22年度燃費基準達成車」となっている。

このマイナーチェンジと同時に、ウェルキャブについてもベース車と同様の改良を行う。助手席リフトアップシート車については、ワイヤレスリモコンを標準装備し、使用性を高めている。

今までの個性に、さらに色をつけてきた感のある新型イストである。