トヨタ iQ EV/ FCHVアドバンスド 試乗レポート(2/3)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
お台場・メガウェブでiQ EVを試乗!
そして今回、東京お台場のメガウェブにある「ライドワン」(※トヨタのほぼ全市販車に試乗できる有料アトラクション)のコースで、ごく短い距離ではあるが、前述のiQベースのEVの試作車に試乗することができた。
iQ EVのスペックは、モーター出力が最大47kWで、電力量が約11kWh、航続距離がJC08モードで105kmとのこと。最高速度は125km/hという。
ちなみにこれを車両重量の近いi-MiEVと比較すると、総電力量が16kWh、航続距離が10・15モードで160kmと、数値的にはi-MiEVが上回っているが、47kWというモーター出力は同じで、ドライバビリティは近いところにあることが予想された。
実際にiQ EVを試乗してみると、日本の他メーカーが手がけたEVと同様に、踏み込めば一気にドンとトルクが出るのではなく、エンジンに似せた、徐々にトルクの立ち上がる特性に味付けされている。
極めてスムーズで力強く、そして静かだ。
CVTと同じシフトゲートを「B」や「S」レンジに移すと、加速が鋭くなり、回生のさせ方も強くなる。コースが短いため、あまりコーナリングらしいコーナリングを試すこともできなかったが、これまた他メーカーのEVと同じく、バッテリーを車体の低い位置に搭載したことによる低重心の感覚が心地よい。
薄型のリチウムイオンバッテリーがフロア下のリアより載せられているため、リアの軸重が増し、前後重量配分が均等に近づいたことで、ハンドリングも楽しい方向の味付けなっているところも好印象だ。
また、iQ EVを充電するには、フロントバンパー左側に設定された給油口ならぬ給電口のパネルを開けてソケットを挿し込めばよい。
充電時間は、急速充電が約15分で80%、通常充電は200Vで約4時間、100Vで約8時間と、i-MiEVよりもかなり短い。
ただし、給電口がいささか中途半端な位置にある気がするので、市販時にはもう少し収まりがよくなってくれるよう願いたい。
EVというのは、航続距離を伸ばすために多くのバッテリーを載せると重くなり、逆に航続距離が縮まる可能性があるというジレンマがあり、重量と効率のバランスが難しいところだ。
iQ EVの車両重量は、正確ではないが1トン少々になるとのことで、リーフと比べて3分の2程度。「試算によると2割ほど電費がいいのではないかと思う」と開発陣は述べている。
ちなみに、軽自動車の存在する日本では、iQのコンセプトがすんなりと受け入れられていない面は多々あるが、欧州のいくつかの地域では、かなりの数のiQが本格的にコミューターとして愛用されている。
もしもそれらがEVに置き換わったら、環境への貢献度としてはとてもよいことではないかと思う。
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