日本で買えない“世界のハイラックス”に試乗してみた!(2/3)

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南アフリカ仕様(エクストラキャブ)編

走りの良さで注目されたのが、南アフリカ仕様のエクストラキャブだ。試乗車が搭載していたエンジンは、直列4気筒2.8リッターのクリーンディーゼルターボで、ランドクルーザープラドと同じタイプになる。

トランスミッションは6速MTであった。2.4リッターでも低回転域の駆動力は十分に高いが、2.8リッターは当然ながらさらに余裕がある。

アクセルペダルを踏まない状態でも、路面を踏み締めるように進めるから、悪路走破力もさらに向上した。

乗り心地を捨て“耐久性に特化”

サスペンションは日本仕様に比べると硬めの設定だ。乗り心地はあまり良くないが、ハードな使われ方も想定して耐久性が優れている。

エクストラキャブは、シングルキャブとダブルキャブの中間的な仕様になる。ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は3085mmだからダブルキャブと等しく、室内長を少し狭めて荷台長を拡大させた。

車内の後部は、試乗車では座面を装着していなかったが、背もたれにはパッドが付いていた。そのまま後部に同乗者が座ったり、座面を装着するユーザーもいるという。

つまりダブルキャブは、室内長を少し伸ばして、簡易型の補助席を装着可能にしたピックアップトラックだ。前席を後方にスライドさせて、背もたれを倒すことも可能だから、運転席と助手席の居住性も快適になる。

ボディタイプは4ドアに属するが、ドアの開閉方法はユニークで、後席側は後部にヒンジが装着された観音開きだ。ドアの開口幅が広がるので、後席は狭いものの、乗降性はさほど悪くない。

>>その他にも個性的な海外仕様のハイラックスとご対面[次ページへ続く]

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

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