トヨタ 新型ハイラックス 特別モデルを速攻試乗!その実力とは(1/4)

13年ぶりの復活を遂げたトヨタ「ハイラックス」とは

最近はホンダが「シビック」や「CR-V」を復活させ、トヨタはBMWと共同開発したスポーツカーを「スープラ」の名称で改めてデビューさせる。

同様の流れに位置付けられるのが、2017年9月に発表されたトヨタ「ハイラックス」だ。ハイラックスは国内では1968年から2004年まで販売されたピックアップトラックで、ボンネットを備えたボディ形状が特徴になる。日本では13年ぶりの復活だ。

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新型ハイラックス、先代モデルからの乗り換え需要は期待外れだった!?

発売時点で開発者は、復活させた理由のひとつに「従来型ハイラックスが約9000台保有されていること」を挙げたが、1年以上を経過して改めて尋ねると「先代型からの乗り替えは期待したほどではなかった」という。

かつてのハイラックスは、全長が4690mm、全幅が1690mmの4ナンバー車で、最小回転半径は5.7mだ。価格は直列4気筒3リッターディーゼルエンジン搭載車が約130万円であった。荷台の長いシングルキャブだから、純粋にビジネスで使われるクルマだ。

一方、復活したハイラックスは、タイ製の輸入車で、全長は5335mm、全幅は1855mmの1ナンバー車に拡大された。最小回転半径も6.4mに達する。エンジンは2.4リッターのクリーンディーゼルターボで、排出ガス浄化のために尿素水溶液(AdBlue)を使う。全車が6速ATと4WDを搭載して、価格はスチールホイールを備えたシンプルなグレードの「X」でも326万7000円だ。

ビジネス用途から若者が“楽しむ”クルマに変わりつつある

上級グレードのZは、ミリ波レーダーと単眼カメラを使って緊急自動ブレーキを作動させるプリクラッシュセーフティシステム、LEDヘッドランプ、アルミホイールなどを標準装着して374万2200円になる。2004年まで売られていたハイラックスの約3倍だ。

ほかのSUVに当てはめると、トヨタのハリアーやランドクルーザープラドと同程度だから、ビジネスユースには不向きだろう。従って先代型からの乗り替え需要も少ない。

それでも開発者に売れ行きを尋ねると「1か月に約500台を販売している。先代型からの乗り替えは少ないが、20~30代の男性が多く購入している」という。2017年に発売した時のハイラックスの販売目標は、1年間に2000台(1か月なら167台)だから、予想以上の実績だ。20~30代という年齢層も、今日の300~400万円の車種では圧倒的に若い。

グレードの販売構成比を開発者に尋ねると「発売直後は上級のZが80%を占めたが、最近は60%に下がり、Xが40%まで増えた」とコメントした。パーツが出そろって、ドレスアップを楽しむユーザーが増えたようだ。ホイールなどを付け替えるなら、スチールホイールのXを選ぶ方がムダを抑えられる。

>>特別モデル「Z “Black Rally Edition”」に試乗!その実力とは[次ページへ続く]

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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