トヨタ GR86やGRヤリスなど2ドアの後部シート使い勝手比較 緊急用としては優秀だった!

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クルマに3〜4人が乗車して移動するとき、選択肢にあがるのは、後席ドアのあるSUVやミニバン、コンパクトカーというのが一般的だ。しかし、中には2ドアのスポーツカーでありながら、4人乗車可能なモデルも存在する。後席の使い勝手が悪そうなイメージはあるが、どうなのだろうか。

今回は国産車に絞って後席の居住性を紹介していこう。

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  1. かつてはほとんど使えないとされていた2ドア4シーター
  2. 後席の広さは先代からほぼ変わらず! トヨタ GR86&スバル BRZ
  3. ヤリスらしいリアにかけて下がるボディラインがネック! トヨタ GRヤリス
  4. 全幅の余裕から意外と快適な日産 GT-R
  5. 後席に座ってしまえばゆとりが感じられるレクサス RC

かつてはほとんど使えないとされていた2ドア4シーター

2ドア4人乗りのモデルは国産車で言えば、2021年11月に発売されたトヨタ GR86をはじめ、その兄弟車スバル BRZ、トヨタ GRヤリス、日産 GT-R、レクサスRCなどがある。

かつては「+2」と言われ、緊急用もしくは荷物置きとしてでしか使えないという見方もあったが、最近のモデルはどうだろう。成人男性の平均身長170cmを基準に考えてみよう。

後席の広さは先代からほぼ変わらず! トヨタ GR86&スバル BRZ

2021年に登場したGR86と新型BRZ。ボディサイズは全長4265mmx全幅1775mmx全高1310mmとなる。

先代トヨタ 86&スバル BRZは窮屈ではあるものの、実際に身長170cm程度の成人男性がギリギリ乗れるサイズ感ではあった。新型となったが、後席のサイズはほとんど変わっていない。

そのため、1台に4人が乗り込んで移動も可能ではあるが、やはりGR86&BRZの良さである「走りの楽しさ」が損なわれる点を考えるとあまりおすすめはできない。

ヤリスらしいリアにかけて下がるボディラインがネック! トヨタ GRヤリス

GRヤリスのボディサイズは全長3995mmx全幅1805mmx全高1455mm。全長 3940mmx全幅1695mmx全高1500-1515mmのヤリスよりボディサイズ自体は大きいが、ヤリス同様、リヤにかけてルーフラインが下がる形状となっているために頭上空間が狭い。

そのため、成人男性ではどうしても頭上方向の狭さは否めないが、乗り込みや足元、横方向などはコンパクトホットハッチとしては十分に使えるレベルと言えるだろう。

全幅の余裕から意外と快適な日産 GT-R

GT-Rのボディサイズは全長4710mmx全幅1895mm x全高1370mm。上記3モデルと比べると比較的ゆとりのある後席ではある。しかし、クーペスタイルであるため、やはり頭上方向のゆとりはそれほどない。

そのため長距離移動は厳しそうだが、短い距離や適度に休憩を取れば4人乗り乗車も可能なモデルと言えそうだ。

後席に座ってしまえばゆとりが感じられるレクサス RC

RCのボディサイズは全長4700-4710mmx全幅1840-1845mmx全高1390-1395mm。足元スペースは少々狭く、前席シートもそれほど倒れるわけではないため、乗り込みには少し苦労しそうな作りだ。

頭上方向はクーペスタイルならではの閉塞感があるものの、中に入ってしまえば外観から感じるほどの窮屈さはない。

緊急時での利用なら満足できる後席になっている!

いずれも緊急時としての利用なら満足できるものに仕上がっていると感じられる。いざというときには4人乗車ができる点はスポーツカーの割に実用性を兼ね備えていると言えるだろう。

しかし、長距離移動を考えると窮屈さを感じる人もいるはずだ。2ドアスポーツカーが気になっている人はディーラーなどでの試乗では運転の乗り味だけでなく後席にも乗って体感してみてほしい。

【筆者:篠田 英里夏(MOTA編集部)】

トヨタ/GR86
トヨタ GR86カタログを見る
新車価格:
293.6万円399.5万円
中古価格:
250.3万円777.7万円

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篠田 英里夏(MOTA編集部)
筆者篠田 英里夏(MOTA編集部)

クルマ好きが高じて、大学卒業後は自動車専門紙の記者や自動車メディアの編集を経験し、現職に至る。MOTA編集部ではこれまでの知識を生かし、主に記事制作や取材、企画などを担当。最近ではeモータースポーツのレースにもたびたび参戦している。記事一覧を見る

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