新型カローラクロスだけじゃない! トヨタがかつて発売していたステーションワゴンベースのクロスオーバーSUVモデル3選
- 筆者: 永田 恵一
- カメラマン:MOTA編集部
2021年9月14日に登場するトヨタ 新型カローラクロス。トヨタの超名門カローラファミリー初のSUVモデルとあって、大注目されているモデルである。だが、じつはカローラの名前こそ冠していないが、かつてカローラと非常に近い血筋のクロスオーバーモデルはいくつも存在したのだ。そこでトヨタのクロスオーバーモデルを振り返るとともに、新型カローラクロスの行く末を考えてみたい。
発売前から大注目の新型カローラクロス! カローラシリーズ初のSUVモデルで市場に殴り込み
2021年9月14日(火)に発表されるカローラファミリーのSUVとなる新型カローラクロス。発売前から注目を集めており、人気車になることは確実である。
カローラファミリーのSUVは今までなかったが、クロスオーバーモデルは長続きしたものこそ少ないながら存在しており、ここではカローラファミリーのクロスオーバーを振り返っていく。
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40年前から存在!? スプリンターカリブはまさにクロスオーバーSUVの先駆け
スプリンターカリブはカローラファミリーがまだFR車だった1982年に、カローラファミリーとは別系統となるFFのステーションワゴンとして登場した。
というのも、トヨタは当時過渡期にFF化が他のメーカーと比べるとかなり慎重であったのだ。そのためトヨタ初のFF車はエンジン横置きではなく、スバル車に近いエンジン縦置き構造とした1978年登場の初代ターセル&コルサだった。
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初代カリブは4WDメインのグレード構成だった
初代ターセル&コルサは1982年に兄弟車のカローラIIを加え、エンジン縦置き構造のFF車のまま2代目モデルにフルモデルチェンジ。この構造を使ったステーションワゴンが初代スプリンターカリブである。
スバルに近いエンジン縦置き構造ということはスバル同様にFFから4WDへの発展がしやすく、初代スプリンターカリブは当時のスバル以外のモデルでは珍しい4WDを中心としたラインナップだった。さらにMT車はエクストラロー(1速よりさらに低いギア)を持ち、最低地上高も170mmとそれなりに確保されていたことを考えると、今でいうクロスオーバーといっても過言ではないだろう。
大成功となった2代目カリブも3代目モデルで廃止へ
1988年に登場した2代目モデルは6代目カローラファミリーベースだったため、オーソドックスなエンジン横置き構造となった。それでも4WDは切り替え式のパートタイムから切り替え不要のフルタイムに進化。そして車高調整機能を備えていたのに加え、全体的なデザインの雰囲気が良かったこともあり、2代目モデルも成功を収めた。
しかし、1995年登場の3代目モデルは1.6リッターのスポーツエンジンを搭載したグレードがあった以外はごく普通のステーションワゴンとなったためパッとせず、次のヴォルツを後継車に絶版となった。
GMと共同開発のヴォルツ! トヨタエンブレムを採用しないなどかなり個性的な成り立ち
スプリンターカリブの実質的な後継車となるヴォルツは、当時アメリカカリフォルニア州にあったトヨタとGMの合弁工場となるNUMMIで生産。9代目カローラファミリーのクロスオーバーとして2002年に登場した。
ヴォルツはオーバーフェンダーにより1775mmまで拡幅された全幅や4WDモデルは180mmという最低地上高を持ち、ラゲッジスペースは汚れても掃除しやすい樹脂素材としていた点など、なかなか楽しげな雰囲気を持つモデルだった。
しかし、ヴォルツは低空飛行が続き、2002年8月から2004年3月までと販売期間が短かったせいもあるにせよ日本では累計1万台も売れず、ひっそりと姿を消した。
先代カローラフィールダーにもSUVモデルがいた!? モデリスタが作ったクロスオーバーモデル
カローラフィールダーのクロスフィールダーは、3代目ヴィッツベースとなった3代目カローラファミリーに2015年10月に追加されたクロスオーバー風のバリエーションである。
モデリスタが手掛けたクロスフィールダーは、エクステリアではスキッドプレートを備えているように見える前後バンパーなどを持ち、インテリアも若干の変更が加えられているが、最低地上高などの機能的な変更はなく、現在でいえばフリードクロスターに近い存在だった。
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