海が似合うキャンピングカー、その名も「江ノ島」! モダンで開放的なキャブコンバージョンだ【ジャパンキャンピングカーショー2022】
- 筆者: 遠藤 イヅル
- カメラマン:和田 清志
人気キャンピングカービルダーのダイレクトカーズはジャパンキャンピングカーショー2022に、新型のキャブコンバージョンキャンピングカーを展示した。その名は「江ノ島」! 気になるその内容を見てみよう。
ハイエース専門店ダイレクトカーズが2019年から手掛けたキャブコンバージョン
2009年に三重県津市で創業し、中古車販売やミニバンのカスタムを行なっていたダイレクトカーズ。ハイエースベースのキャンピングカーを作っていた同社は、2019年から同社初のキャブコンバージョンを開発して市場に進出。2021年には神奈川県厚木市にショールームをオープンしたほか、キャンピングカーが災害時の復興に役立つことから、厚木市・津市と災害協定を結んでおり、キャンピングカーの可能性を広げる活動を継続して行っている。
そのダイレクトカーズは、ジャパンキャンピングカーショー2022に新型キャブコンバージョンの「江ノ島」を展示。会場では、キャンピングカーには珍しいグレーの外装色や、その名称で大きな注目を集めていた。
アースカラーでキャブコンバージョンに新しい風を吹かせる「江ノ島」
同社のキャブコンバージョンには、2021年に登場した「伊勢志摩」というモデルがある。伊勢エリアの伝統工芸とダイレクトカーズの技術が融合したキャブコンバージョンで、車内の生地や装飾に伊勢木綿や伊勢型紙を採用。全長を5m以内に抑えフェリー航送料金を下げたほか、災害時には居住スペースとしても利用可能だ。
江ノ島は、この伊勢志摩と同様な「地域創生モデル」の第2弾に位置するモデル。外観は江ノ島をイメージしたミディアムブルーで、アースカラー+黒いホイールにより、従来のキャブコンバージョンとは一線を画すスタイリッシュな印象を獲得した。
車体長は伊勢志摩同様に5m以内をキープ。一方で伊勢志摩よりも乗車・就寝定員は9人/7人と増やされている。明るい色のフローリングに、白い家具とホワイト&ブルーの爽やかなソファがラウンジ風に置かれた車内は、まるでモダンリビングだ。また後部のベッドは電動昇降式というのも面白い。
なお後部ベッドは後部車体左側ドア開口の上部に収納。降りてくると車幅方向に向いて就寝可能だ。上段は電動昇降、下段は取り外し式の2段式で、合わせて大人2名の就寝が可能となっている。
キャブコンでは珍しいリアの大型ドアがアウトドアシーンでも活躍
さらに江ノ島には大きな特徴がある。それが、キャブコンバージョンでは珍しいリヤの大型のバックドア。後部のベッドを電動昇降としたのは、この大きなドアとの兼ね合いもあるようだ。
大きな荷物の出し入れが可能となっただけでなく、車内から後方がよく見えるため、開放的な雰囲気に。ここから出入りをしたり、アウトドアのギアやMTB、サーフボードなどを積み降ろしても様になるだろう。
ダイレクトカーズの江ノ島は、キャブコンバージョン界に吹く新風のようなキャンピングカーだ。
[筆者:遠藤 イヅル/撮影:和田 清志]
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