トヨタ 86(ハチロク) 新型車解説 ~待望の小型FRスポーツ登場!~(1/2)
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:茂呂幸正
あの86(ハチロク)がいよいよ正式発表!
トヨタから待望のコンパクトスポーツ、86(ハチロク)が発表された。
スバルと共同でスポーツモデルの開発を進めていることはかねてから報じられており、昨年の東京モーターショー2011にもコンセプトカーが出品されて注目を集めていたが、2月2日に正式発表へとこぎつけた。
ただ、86の発売時期は4月6日になるというから、発表から発売までの期間が長く、かなり変則的なスケジュールとなっている。
トヨタでは86の発売に合わせて全国の販売会社に283店舗の「AREA86」という専門ショップを展開し、86の試乗車と展示車を用意するほか、スポーツカー関連情報を発信する「スポーツカー好きが集う大人のたまり場」とする。
86の開発と生産についてのトヨタとスバルの分担は、共同でコンセプトワークをした上で、デザインは主にトヨタが担当し、開発の実務は主にスバルが、そして群馬県にあるスバルの本社工場で生産される。
世界で唯一の「水平対向・D-4Sエンジン」搭載
86の基本は、スバルの水平対向エンジンによる低重心パッケージングにある。
水平対向エンジンならではの全高の低さ、軽量・コンパクトさなどを生かし、専用に開発されたプラットフォームの中央寄りの低い位置にエンジンを搭載し、重量バランスに優れたクルマに仕上げられた。
クルマの重心高は460mmと、スーパースポーツにも匹敵するような低さとされ、2名乗車時の前後重量配分も53:47という前後均等に近い配分とされた。
この重心の低さや、エンジンをクルマの中心寄りに搭載したことによるノーズの軽さなどが軽快なハンドリングを生み、ドライバーの感覚ひとつでいかようにも取り回せる“手の内感”や“操る楽しさ”を実現したという。
2ドアのクーペボディは低重心としながらも最低地上高は130mmを確保し、スリムなAピラーや水平対向エンジンならではの低いボンネットフードによって十分な視界が確保されている。後方視界も1mの高さのものをバックミラーで確認できることから、まずまずといったところ。
エクステリア・インテリア共にスポーツカーらしい造形
86のエクステリアは明快なスポーツカーそのもので、見るからに走りの楽しさを感じさせてくれる。最近は2ドアクーペを見かけることが少ないからか、その外観は素直に格好良いと感じられ、所有したいと思わせるようなデザインだ。
フロント回りのデザインは86とスバル BRZで違いが設けられているが、ボディ全体のシルエットやボディサイド、リアビューなどはエンブレム類を除くと基本的に変わらない。
インテリアはスポーツカーらしいコクピット空間が演出されている。
着座位置はヒップポイントが地上から400mmと低く、やや潜り込むような感じで運転席に乗り込むと、タイトなスポーツシートがしっかりと体を支えてくれる。
ステアリングホイールはスポーツ走行に適した小径のもので、そのすぐ近くの操作しやすい位置にシフトノブが配置されている。メーターパネルはタコメーター中央に配置したスポーツカーらしいデザインで、デジタル速度表示を組み合わせることで視認性を高めている。
2クーペボディは乗車定員が4名とされ、後席にはイザというときに大人2人が乗れるだけの空間が確保されている。また、トランクルームはゴルフバッグが2個入る容量が確保されている。
さらに、後席を倒すとタイヤ4本が積める空間を確保しているので、サーキットにもこの1台で気軽に遊びに行ける点もこの86のこだわりの部分だ。
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