ワゴンRの進化が止まらない!/スズキ 新型 ワゴンR[S-エネチャージターボ/S-エネチャージ] 試乗レポート(2/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:島村栄二
2015年8月、ターボエンジンにも「S-エネチャージ」が搭載された
そして2015年8月には、S-エネチャージに改善を施した。モーターアシストの作動速度は従来は時速15kmから85kmだったが、変更を受けた新型のノーマルエンジン搭載車は発進後から時速85kmまで作動する。モーターアシストの作動時間も、従来は最長で6秒間だったが新型では30秒間まで伸びた。
さらに従来は設定のなかったターボにもS-エネチャージが新採用され、この仕様ではモーターアシストが発進後から時速100kmまで作動するようにした。
このほかエンジン自体もEGR(排気ガスを燃焼室に再循環させて燃焼温度を下げたりする環境技術)の採用、吸排気系統の見直し、圧縮比の向上(ノーマルエンジンのSエネチャージは従来型が11.2/新型は11.5)などを行っている。
これらの相乗効果で、S-エネチャージを搭載するノーマルエンジン車(2WD)のJC08モード燃費は33km/Lに達した。ターボも28km/Lと優れている。
わずか3年ほどの間に燃費は4.2km/Lも向上
2012年9月に現行ワゴンRが登場した時のJC08モード燃費は、前述の28.8km/Lだったから、わずか3年ほどの間に4.2km/L向上した。比率に換算すると、新型の燃費数値は登場時点の115%で、数値上は燃料の消費量を13%節約できる。
一方、ターボのJC08モード燃費は、2012年の登場時点では26.8km/L。S-エネチャージを採用した新型は28km/Lだから1.2km/Lの向上だ。比率にすれば104%だから、ノーマルエンジンの方が向上率は大きい。
とはいえターボの駆動力(最大トルク)はノーマルエンジンの152%に達し、燃費数値はノーマル比で約85%だから、ターボも効率は十分に高い。
そこで変更を受けた新型ワゴンRを試乗することにした。
[まずは改良版ノーマルエンジン「ワゴンR FZ」に試乗!・・・次ページへ続く!]
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