スズキ 新型MRワゴン グレード比較(1/2)

ユーザー層を広げる外観デザインへと変貌

MRワゴンは、ワゴンRとアルトの中間的な位置付けとして作られたクルマで、従来モデルは後席の使い勝手などから若い女性や子育てママなどから支持を得てきた。

今回の新型MRワゴンは、角張った感じの個性的なエクステリアを採用し、女性ユーザーだけでなく男性ユーザーも取り込もうとするようなクルマへと仕上げられた。

ホイールベースを延長した新しいプラットフォームを採用して室内空間を拡大し、新開発のエンジンによって低燃費を実現するなど、メカニズム面でも様々な部分が新しくなっている。

グレード構成は、自然吸気エンジンを搭載した「G」と「X」の2グレード、ターボ仕様のエンジンを搭載した「T」という合計3グレードのシンプルなバリエーション。

各グレードとも2WDと4WDの設定がある。

MRワゴンG／価格は安いが装備は物足りない

MRワゴンのベースグレードとなるのが「G」で、2WD車に1,131,900円の価格が設定されている。

セミハイト系のワゴンボディを持つクルマとしては、まずまず安めの価格設定だ。

搭載エンジンは自然吸気で40kW／63N・mの実力。動力性能は従来と変わらないが、燃費が向上してFF車は25.5km／Lを実現している。

価格が安めな分だけ装備には物足りない部分がある。

「G」に標準で装備されるのは基本的なものが中心となり、マニュアルエアコン／バックモニター付きタッチパネルオーディオ／電波式キーレスエントリー／パワーステアリング／パワードアロック／自発光式メーターなど。

安全装備も、EBD付きABSや運転席＆助手席SRSエアバッグなど一般的なものにとどまる。