スバル 新型レガシィアウトバック 試乗レポート/大谷達也(3/3)
- 筆者: 大谷 達也
- カメラマン:オートックワン編集部
ちょっと固いが身体に馴染みやすい乗り心地と扱いやすいエンジン
実際に試乗してアクセルを軽く踏み込むと、エンジンは2500rpmくらいまでポーンと上昇。
新型リニアトロニック、つまりCVTのギアボックスはこの回転数を保ったまま、車速だけがぐーんと伸びていく。
それは、ターボエンジンを積んだスポーツモデルみたいに圧倒的な加速感ではないけれど、十分に力強く、思いのままにスピードをコントロールできて、とても走りやすい。
乗り心地は、最初はちょっとスプリングが硬めに感じられたけれど、ものの5分と経たないうちにそれがしっくり身体に馴染んできた。最初に書いたとおりボディが頑丈に感じられること、それとサスペンション全体が丁寧に作り込まれていることが関係しているのかもしれない。
もちろん、アウトバックは全モデル、スバル独自のシンメトリカルAWD、つまり4WDシステムを採用。試乗した日はかなり強い雨が降っていたけれど、こんなときでもアウトバックなら安心だ。
スバル独自といえば、試乗したアウトバックにもEyesightが搭載されていた。
バージョン2に進化したEyesightは、衝突しそうになるとクルマ自身が自動的にブレーキをかけてくれるし、車線から外れそうになれば警告音を発し、前車との間隔を一定に保ちながらスピードをコントロールする「全車速追従機能付クルーズコントロール」もついてくる。しかも、細かな改良により、制御がより緻密になっているそうだ。
形としてはマイナーチェンジだけれど、スバル入魂の一作となったレガシィ アウトバック。それでいて値段は基本据え置きというのだから、これはもうニュースといっていいだろう。
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