スバル インプレッサXV 試乗レポート/マリオ二等兵(1/2)
- 筆者: マリオ 高野
- カメラマン:オートックワン編集部
オシャレなデザインを手に入れ、新たな顧客獲得を目指す
スバル史の悪夢のひとつ、あの大コケしたグラベルEXから苦節17年……。
ついにスバル車が「デザインがオシャレ」という理由で積極的に選ばれ大人気を博す時代が到来しました!10月に発売された「スバル XV」が販売後約1ヶ月で4277台という、目標の4倍もの受注を挙げたのであります。
「XV」はインプレッサ5ドアハッチバックボディの「インプレッサ スポーツ」をベースに車高を上げ、ルーフキャリアとホイールアーチ部分に樹脂製のサイドクラッディングを装着し、流行りのクロスオーバーSUVに仕立てたモデル。
発表会は表参道ヒルズという日本屈指のオシャレスポットで開催するなど、近年になってオシャレ化の推進をはかるスバルの入魂スタイリッシュマシンですが、さっそく幅広い層から支持されていることがわかりました。
最近のスバルは他銘柄からの乗り換え組みの新規ユーザーが増えていると言われており、XVはさらにその傾向が強い様子。XVのオシャレさが、スバルに新しい顧客の開拓をさらに促しているのです。
性能と乗り味に加え、見た目でも支持されるクルマに進化
先代インプレッサにも同様のクロスオーバーモデルとして「インプレッサXV」が設定されましたが、都心で生活していても広報車以外の個体を見かけたことがないほどに日本では売れず、商売的には失敗。
日本におけるインプレッサベースのクロスオーバーは絶滅もやむなし……でありましたが、ここへ来て起死回生の大逆転です!停まっていても走っていてもとにかくよく目立つ斬新なヒトデ型デザインのホイールや、タンジェリンオレンジ・パールという鮮やかな新ボディカラーのイメージが奏功している模様です。
現行型インプレッサは歴代モデルと違い、開発段階からクロスオーバーモデルへの派生を念頭に入れていたので、XVでは取って付けた感、ナンチャッテ感が払拭されたことが勝因でしょう。
個性的な新色のタンジェリンオレンジ・パールとデザートカーキが一番人気のホワイトに次いで売れているという事実により、オシャレ上級者から支持されていることが見えてきます。「クルマは見た目よりも性能と乗り味が大事なんだ!」と自分に言い聞かせてきた守旧派スバリストも、XVのオシャレさには目を細めるばかり。
実はクロスオーバーモデルの元祖はスバル!
そもそも、乗用ワゴンにSUV的な機能を与えたクロスオーバーモデルを生み出したのはスバルでした。その歴史を遡れば1972年に乗用車初の4WDを採用したレオーネ・エステートバンが始祖にあたります。
その後レオーネでは「泥と土、雪にも強いワゴン」として走破性の高さをウリにしますが、ビジュアル面での訴求力はゼロ。1995年、2代目レガシィに設定されたグランドワゴンにはオシャレ化の胎動が感じられ、地味な人気を得るも大ヒットにはいたらず。同年、初代インプレッサワゴンに設定したグラベルEXでは大型グリルや背面スペアタイヤ装着などの愚行をやらかし、RVブームへの追従が見え見えの安直企画車であることをスバリストに糾弾されて総スカンをくらいました(かさ上げ4WD乗用車の需要があった北米では「インプレッサ・アウトバックスポーツ」として地味に売れ続ける)。
その後は欧米メーカーの後発オシャレプレミアムモデルにことごとく美味しいところを持って行かれ、パイオニアなのにライバルの後塵を拝するという屈辱を長年耐え忍んできましたが、ついにXVで雪辱を果たせたのです。
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