スバル フォレスター 新型車徹底解説
- 筆者:
- カメラマン:原田淳
洗練され、よりダイナミックに。新型フォレスター誕生
スバル フォレスターがマイナーチェンジ。エクステリアやインテリアの質感、走行性能などほぼ全面に改良が加えられた、いわゆるビック・マイナーチェンジである。
新型フォレスターでまず目に付くのは、エクステリア面の改良。”ダイナミック&モダン”をコンセプトし、丸みを帯びたスマートなシルエットに生まれ変わった。フロントフードからバンパーにかけてを滑らかで一体感のあるデザインとし、また大型グリルを採用することにより、シンプルでありながらも、力強いSUVらしさを感じさせるスタイルとなった。またヘッドランプを2灯式から4灯式へ変更し、あわせてリアコンビランプも丸型をモチーフとしたライトが埋め込まれたよりスポーティな形状へ変更された。
インテリアでは、新たに明るい室内を演出するベージュを採用。オフブラックとの2色展開としたことで、バリエーションが広がった。シートには撥水加工が施さる。新たにマルチセンターコンソールを採用。通常時はアームレストとして、展開すると後部座席用のカップホルダー&トレイとなり、用途に合わせた様々な使用が可能。またメーカーオプションとして30GBの容量を持つHDDナビを設定。HDDナビ装着時には、エアコンを利用して350ml缶2本分の保冷が可能な保冷機能&イルミネーション付きマルチボックスを設定。その他、荷室のフック類を充実させるなど、アクティブなユーザーに適したユーティリティとなっている。
メカニズム面では、レガシィでも採用され、NAでもストレスのないスムーズな走りが楽しめる新型水平対向4気筒SOHCエンジンを採用。また従来よりターボ車に採用されていたダイレクト制御式ATをNA車にも拡大展開。きめ細やかなシフト制御により、滑らかな走行フィーリングを実現させている。2.0XS、2.0XTにはスポーツシフト"E-4AT"を採用。積極的なシフト操作により、走りの愉しさを高めた。さらにAT車にはレガシィで定評のAWD制御方式”ACT4"を採用。各タイヤの回転数を検地し、より緻密な制御を行うことで滑りやすい路面などでの安定感と滑らかな走行性を実現する。またNA車のリアブレーキをドラムブレーキから14インチソリッドディスクに変更。EBD付きABSを採用し、ブレーキ性能を改良。
北米では女性ユーザーも多く、確実な地位を確立しているフォレスター。オン・オフ両方で軽快かつダイナミックな走行が可能なフォレスターは、乗ってこそ感じられる魅力が詰まった車だ。新型フォレスターに何かを感じたユーザーは、是非一度その走りを体験することをお勧めしたい。
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