スバル BRZ tS 試乗レポート/河口まなぶ(1/3)
- 筆者: 河口 まなぶ
- カメラマン:和田清志
だから試乗日の10月16日(水)、台風一過の富士吉田へと向かう自分はいつも以上にドキドキしていた。「tS」を買うために1ヶ月前にノーマルのBRZを手放し、買い取り額がローンの残債を上回らずに追金精算し、その後注文を入れて新たな漢の60回ローンを組んで望んだのが本日。もし乗って気に入らなかったら…そう思うとこれ以上のドキドキはない。
しかも自分、スバルBRZファンクラブ『CLUBRZ』の部長をしており、この日までに様々なイベントで「tS」のプロトタイプに触れる機会があった。だが、僕は自動車ジャーナリストとしての立場を貫き、決して「tS」を走らせることなくこの日を迎えた。他のメディアと同じタイミングで、同じように触れられる日を心待ちにしていたのだ。
会場に着いたら先日のスーパーGT鈴鹿ラウンドでBRZのGT300を走らせた井口卓人選手も試乗に来ていたので一緒に食後のプレゼンを聞き、ついに試乗する段になった。
ついにこの時が来た。乗らずして、乗り出しで限りなく片手×百万円に近い額を漢の60回ローンを組み、迎えた今は実に感慨深い…この後、ドアをあけ、シートに座り、イグニッションをオンにして、シフトをローに入れ、サイドブレーキを解除してアクセルを踏んだ瞬間に、ほぼ答えは出る。この緊迫感…たまらない快感である。
レカロの座り感が頼もしいホールドで目がハート
そうして僕は目の前にある「tS」の、限定500台の内さらに250台限定となるGTパッケージのドアを開けた。自分が注文したのもこのGTパッケージ。40を過ぎたオッサンがGTウイング付きのクルマに乗る是非はさておき、シートへ収まった。
スバル BRZ tsの動画レポートはコチラ:【大人味】スバルBRZ tS #LOVECARS
「tS」はまず、インテリアがちょっと違う。目の前のメーターは、フォントが変わり目盛りが精細でSTIのロゴが入る。それを包むメーターバイザーには、大人のアルカンターラが貼られて上質な設え。ちなみにアルカンターラはドアのアームレストやシートのセンター生地にも用いられる。そう、オッサンも満足するしっとり感がウリだ。
さらにステアリングを握るとニヤケてしまう。なぜならここに使われる本革はスムースレザー、ノーマルより格段に滑らかで、ドイツ車を思わせる触感。ちなみにシートはノーマルの「tS」がノーマル形状ながらもグレーのアルカンターラ仕上げ。GTパッケージは日本初となるサイドエアバッグ付きのレカロでこれもグレーのレザーとアルカンターラの2トーン。どっちも感触は良いけれど、やっぱ自分が選んだレカロの座り感が頼もしいホールドで目がハートだ。
その他インテリアでは、ノーマルBRZの塗装なし黒/上級のシルバー塗装の部分が、独自のブラック塗装となる。ステアリングのセンターパッド、シフトノブ(MT・ATとも)、ノーマルと異なる赤いスターターボタンにSTIのロゴが入る…ムフフなスパルタン空間である。
そうして自分はシートを合わせ、クラッチを踏み込み、ついに赤いスターターボタンで「tS」を始動させた。シフトをローに入れ、サイドブレーキを解除し、クラッチをそっとつないだ。タイヤが動き始める…ああ、なんということだ!
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