レクサス・デザインの生みの親、福市得雄氏の講演会に学生カーソムリエが潜入!/竹岡圭(1/2)
- 筆者: 竹岡 圭
- カメラマン:茂呂幸正・オートックワン編集部
大学生に、クルマの「魅力」や「楽しさ」を少しでも知ってもらおうと、昨年より日本自動車工業会が始めた企画「大学キャンパス出張授業」。自動車メーカーのトップが大学で行うこの出張授業、今年のトヨタ自動車からの出張授業にはレクサスのデザインの生みの親である「福市 得雄」氏が登壇。第2部のトークセッションでは、現役東大生×メーカートップの熱い議論が巻き起こる。
今回、この講演会に5名の学生カーソムリエが潜入。カーデザインの奥深さやその面白さを学んだ。
<日本自動車工業会 大学キャンパス出張授業2014>
「デザインには企(わけ)があり、スタイルには意味がある。」
トヨタ自動車株式会社 福市得雄氏
デザイン本部本部長/取締役・専務役員/レクサスインターナショナルプレジデント
さて、福市さんがトヨタのデザイン本部長に就任されたのは2011年1月のこと。リーマンショックの影を引きずりつつ、東日本大震災が起き、タイでは大洪水、トヨタはリコールや品質問題で…というとんでもない時期でした。そこで「強さと意外性を併せ持つエモーショナルなデザイン」を創出し、これまでのトヨタをデザインの力で変えたいと、大胆な変革に乗り出していったんだとか。
トヨタのデザインフィロソフィは「Vibrant Clarity」エモーショナルと合理性の二律双生による、心と知にひびくデザイン。具体的な要素に落とし込むと『彩・潔・強』になり、
『彩』=感動をみたてる、心に届く独創性を生み出す→【色気や粋】
『潔』=簡単が導く自由、必要な要素を見極める→【技や賢さ】
『強』=骨太で大胆な思考。内包する価値を映し出す→【チャレンジングな思考や大胆なアプローチ】
となります。
律双生による独自の世界観、先鋭精妙の美。具体的な要素に落とし込むと「予・純・妙」となり
「予=日本のおもてなしの心」
「純=厳選された要素の純度を鋭敏なまでに高めることで得られる大胆な強さ」
「妙=伝統や様式に囚われない調和のとれた深みのあるエレガンス」
となります。これらを掲げて新しく大胆なデザインを生み出していったというわけなんですね。
さて、面白かったのは錯覚、錯視のお話。同じ長さなのに違ってみえる、同じ大きさなのに違ってみえるといったものですね。こういうものを使って、クルマのデザインがなされているということも、改めて認識させていただきました。
さらに面白かったのが、福市さんが考える未来のクルマ。自分で運転することは面白くて楽しい、思い切りスピードを出して走るのも快感、でも安全、安心は大事、事故は絶対にあってはならない・・・。これら相反する要素を叶える答えを見つけ出したとおっしゃるんですね。
それが「バンパーカー」。平たく言うと遊園地にあるアレですね。いつの日かここにいらっしゃる東大卒業生の皆さんの知恵を結集して実現してもらいたいとおっしゃっていました。
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