トヨタ 86 開発者「多田 哲哉」氏×「学生カーソムリエ」対談(1/2)
- 筆者:
- カメラマン:和田清志
蔵人 :86は一部改良が加えられましたが、これからも5年、10年と改良され続けていくのでしょうか?
多田氏 :最初に買っていただいたお客様の気持ちを大事にしたいので、従来型も一緒にアップデートできるような内容が理想的であると考えています。たとえばこの春の改良ではサスペンションに高剛性ボルトを採用しましたが、パーツ単体で買っていただければ従来型も進化させることができますからね。
ただし、その改良にも限界はあるので、何年後かには大きな変更があるでしょう。その時は、できれば従来型から乗り換えていただき(笑)、古くなった従来型は中古車市場で安く供給されるようになるのが理想です。安い中古車をベースにカスタムやチューニングの新しいカルチャーが生まれることが期待できるからです。
「86」というクルマを、ユーザーやチューナーの皆さんが育ててくれている
学生カーソムリエ 岩倉さん/同志社大学(以下、岩倉):一部改良の枠を越えたマイナーチェンジの展望はどのようなイメージなのでしょうか?
多田氏 :今回のイベントでも、様々なチューニングカーを観ましたが、最近は内容の濃いカスタムやチューニングが増えてきて、86というクルマをお客様やチューナーさんたちが育ててくれていることを実感しました。同時に、我々ワークスとしてはハードルが上がっているともいえ、プレッシャーにもなりますが、メーカーとアフターマーケットではやることを分けるべきだと考えているので、ご期待いただきたいと思っています。
学生カーソムリエ 生形さん/東京大学(以下、生形):お金のない学生がクルマを楽しむ場合、どうしても古くて安いクルマを買うことになります。年式が古くなってくるとパーツの供給に不安が募るのですが、その点に関してはどのようにお考えですか?
多田氏 :すでに30年以上も前に販売したAE86での例もあるように、弊社は膨大なお金と時間をかけて過去のモデルのパーツの供給体制を整えています。この点に関しては他社さんよりも力を入れているとの自負がありますので、ご安心いただきたいと思います。
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