氷上ドライブレッスンに“学生カーソムリエ”が挑む!「2014 iceGUARD5 & PROSPEC Winter Driving Park」レポート(2/3)
- 筆者:
- カメラマン:オートックワン編集部
青山学院大学 湯川修平さん(プジョー 106)
湯川「とにかく、路面の変化の多彩さに驚きです。テクニカルコースでは、鏡のように奇麗な低μ路が広がっているのではなく、凹凸があったり雪が乗っていたり、氷でも比較的グリップする箇所と超低μ路な部分があったりで、様々な路面状況が混在していることが難しいと感じました。
一般道でも起こりうる最悪の状況が濃縮して再現されているという感じです。
サーキットなどではライン取りが重要となりますが、ここでは先の路面を見ながら、比較的グリップの良さそうな部分を探す必要があり、そこがラリーのようで楽しかったですね。他のクルマが走ると凹凸やμの度合いが変化するので、一周するとまったく別のコースになるところも難しく、面白いです。
あと、氷の上では愛車のプジョー106の最大の美点である軽さによるメリットを、より痛切に実感できたことが有意義でした。ここで覚えたことはどんな場面でも応用できるので、今後の運転に活かしたいです」
湯川さんは、イベントの後半になると定常旋回や八の字旋回でかなり奇麗なラインを描けるようになっていました。テクニカルコースでは、一瞬の油断とわずかなミスが即座に大きな挙動変化につながるため、突如としてスピンモードに陥ることも多いのですが、「一般道でもグリップを失うことはあるので、とっさの反応が身に付くと思います」と語り、持ち前の瞬間的な反応の鋭さに磨きがかかっていたように見えました。
東京大学 高木充さん(三菱 ミラージュ)
高木「クルマが古いので、ABSやVDCなどのハイテク安全デバイスがまったく備わっておらず、現代のクルマが電子制御で行ってくれる挙動収束のための操作を自分で行いながら、そのための理論を肌で感じられたことが面白いと思いました。
たとえば、ブレーキを踏むといともたやすくロックしてしまうのですが、ポンピングブレーキによる“人間ABS”を駆使して止まったり曲がったりしようとすることが楽しかったですね。
最近のクルマでも、最終的にはドライバーの操作がクルマの挙動を左右すると思うので、危険回避のための基礎的な運転技術を磨ける場としては最高だと思います。
ミラージュはFF車ながら機械式LSDが付いているので、アクセルオンで曲がるための操作、ステアリングとアクセル操作の関係性を確かめながら旋回ヨーが発生する過程が実感できることも面白かったです」
「FFの挙動に戸惑った」という高木さん。FF車は、普通だと誰もが乗り馴れているクルマであり、また乗り馴れていなくても、一般道ではクセが少なく扱いやすいものなのですが、クルマの特性が如実に現れる氷の上ではFF車ならではの挙動が濃厚に実感できるので、駆動方式やレイアウトごとに異なる特性が勉強できたようです。
東京大学 大山健志さん(三菱 ミラージュ)
大山「氷の上ではクルマの挙動が極端に過敏になるので、最初はFF車の特徴的な挙動に戸惑いました。自分の愛車はMR-2で基本的にFF車には乗り馴れていなかったのです。しかし、インストラクターからのアドバイスなどにより、ステアリングをジワッと入れてグリップを探りながらアクセルをオンにして曲がって行くコツが少しわかってきてからはFF車の特徴的な挙動を積極的に楽しめるようになりました。
いったんグリップを失うと、ブレーキを踏もうがステアリングを切ろうがまったく何もできなくなり、グリップが回復するのをただひたすら待つしかないという状況は大変スリリングで、かつ難しいポイントでしたね。一般道でも、たとえば雨の日のハイドロプレーニング現象など、“何も出来ない”“ただ待つしかない”という状況は起こりえるので、ここで極限的な状況を体感することは有意義だったと思います。
その一方、すべての挙動が過敏過ぎて、他のモータースポーツにこれをどう活かすかは難しいとも思いましたが、もっと走り込んで勉強したいです」
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