日本車に肉迫するヒュンダイの脅威/桃田健史(1/3)
- 筆者: 桃田 健史
- カメラマン:ヒュンダイ・モーター・カンパニー
これらに加えて、独立系のSsangyong(双竜)がある。こうした韓国各メーカーのクルマに対して日本では「技術的レベルは、まだまだ日本車には遠く及ばない」などと勘違いしている人も多いかも?ところが実際には、車内外のクオリティ、乗り心地、ハンドリング、パワートレインの信頼性など、日本車のレベルに肉薄しているのだ。
そうしたなか、ヒュンダイ・キアが世界市場で快進撃を続けている。同社の世界販売数は過去10年程で3倍強という大ブレイクだ。欧州ではアジア系メーカーとして売上げNo1に輝き、中国、インドなど新興国でもシェア急拡大。そして自動車大国アメリカでは、GM、フォード、クライスラー、トヨタ、ホンダに次ぎ、日産と肩を並べるほどまでシェアを拡大しているのだ。ちなみに、アメリカでの2011年1~9月のヒュンダイ販売総数は49万2914台(前年同時期比20.2%増)、キアは36万7405台(同37.1%増)だ。
さて、ヒュンダイとキアのほとんどのモデルが兄弟車。内外装の派手さ、上質感をヒュンダイに、対するキアはプライス・オリエンテイデッド(価格重視)の戦略だ。 ヒュンダイのモデル別で見ると、主力はCセグメントの世界戦略車「エラントラ」。同車は各地で「シビックキラー」、「カローラキラー」と呼ばれている。
Dセグメントの「ソナタ」はアメリカと中国が主戦場。こちらは、「アコードキラー」、「カムリキラー」だ。その他、Bセグメント、SUVなどでもトヨタ、ホンダへの直接対向車が多い。こうして日系メーカーの得意分野を攻め立てるヒュンダイ・キアグループに対して、日系自動車メーカー幹部たちは「物凄い脅威だ」と本音を漏らす。
ではどうして、ヒュンダイ・キアは世界各市場で急成長が可能なのか?日系メーカーにとってヒュンダイ・キアの何がどう脅威なのか?
世界各地で自動車産業を取材している筆者が、その謎解きをしてみたい。
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