近いのに全然知らない「韓国」クルマ事情 vol.2/清水草一(2/2)
- 筆者: 清水 草一
- カメラマン:清水草一
競争が激化している高速道路のレッカー車事情
この16年で韓国の自動車社会は長足の進歩を遂げ、道路網もクルマの性能も交通マナーもすべて日本並みになりましたが、まだあのレッカー車だけは生き残っていたんですね。
レッカー車の待機場所は、見事なほど「サグ」に集中していました。
下り坂からゆるい上り坂に変わって、自然渋滞が発生する場所=追突事故多発ポイントです。
そういう所に、多いところでは3~4台のレッカー車が、ハイエナのように待ち伏せしています。場所取り合戦もあるようで、まだ渋滞が始まっていないサグにも、しっかりと待機しています。
この16年間で、事故はかなり減ったはず。つまり客の取り合いは激化しているはず。
レッカー車が猛スピードで路肩を爆走している先には、しっかり事故現場がありました。
厳しい生存競争です。ハイエナに食われた?メルセデスを目撃しましたが、前がちょっと潰れただけで、まったく問題なく自走できそうなのに、乗員はクルマに乗ったまま、なぜかレッカーされていました。
ちょっとでもオカマを掘っちまったら、レッカー車に引いてもらわないと雰囲気的に許されないんでしょうか?そこんところは謎です。
日本では、事故でJAFを呼んでも、到着まで数時間かかることもあります。
その点ソウル近郊の高速道路では、呼ばなくても勝手にすっ飛んできてくれるので、便利と言えば便利ですが、やっぱアレに食われるのはイヤだなぁ・・・。
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