近いのに全然知らない「韓国」クルマ事情/清水草一(1/2)

  • 筆者: 清水 草一
  • カメラマン:清水草一/現代自動車
近いのに全然知らない「韓国」クルマ事情/清水草一
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日本以上に国産車が溢れている韓国

日本に一番近い外国であり、日本に多くの大陸文化をもたらした地・韓国。不肖清水草一、顔つきからして自分は朝鮮半島からの渡来人系だろうという思いもあって、ひとかたならぬ関心を抱いております。

自動車ジャーナリストで、韓国と北朝鮮の両方を訪問した経験があるのは私だけでしょう!

16年前には、自分のフェラーリで韓国を訪問。

当時の韓国はまだ自動車社会が発展途上で、運転は猛烈に乱暴、マナーは最低。釜山~ソウル間の高速道路では渋滞130キロに遭遇、常に拷問のような割り込み攻撃を食らって死ぬ思いをしました。

それから16年後の今、ヒュンダイはホンダに迫る規模にまで拡大し、世界中で売れまくってます。ところが隣国・日本でだけはサッパリ売れず、ついに販売から撤退。韓国の自動車のことを一番知らないのが隣国・ニッポンという状態です!

不肖ワタクシ、一昨年につづき先日、韓国にてレンタカーを借り、国中を走ってきました。果たして隣国では、どんなクルマ社会が構築されているのか!?

仁川(インチョン)国際空港の超絶近代的なターミナルの片隅に、レンタカーのカウンターはあります。韓国でレンタカーを借りる外国人はまだ極めて少数のようで、カウンターは閑散としてます。

日本のガイドブックにも、「運転が非常に乱暴なのでオススメしない」と書いてあります。

まず、韓国は右側通行。クルマは左ハンドルです。借りたのは一番小型のクラス。料金は3日間で2万円ほど。日本と大差ないですが、韓国の物価水準からするとちょっと割高な感じかな。

やってきたのは、一昨年同様、ヒュンダイのエラントラ・アバンテでした。日本で言えばカローラクラスの4ドアセダン(1.6リッター)です。日本で一番下のクラスを借りるとヴィッツやフィットだけど、韓国ではこれが一番下らしいです。空港を出発してソウル方面の高速道路に突入すると、その理由がすぐにわかります。

韓国では、全般に日本よりクルマがデカイ!ヴィッツやフィットクラスのコンパクトカーは少なく、カローラクラスが一番下の雰囲気なんです。中心はその上、2リッタークラスのセダン。

日本でも販売されている小型車・大宇マティスなんかもごくたまに見ますが、珍車の部類。韓国人はまだまだクルマに関してイケイケで、少しでもデカイのに乗りたい!という気分が横溢しているんです。

ヒュンダイ 6代目ソナタ リアヒュンダイ 4代目ソナタ

韓国で現在バカ売れしているのが、ヒュンダイの新型ソナタです。先代はヨン様をキャラクターに使って日本でも販売していたアレの新型ですね。

先代ソナタは、死ぬほど地味で人畜無害なクルマでしたが、新型はまるで違う。モチーフは明らかにメルセデスCLS!猛烈にスタイリッシュなシェイプに大胆なエッジを走らせた、猛烈にイケイケなクルマです。

これが韓国でバカ売れ。昨年9月の発表ながら、すでにたくさん走ってます。北米でも大ヒットになってるんですよ。エンジンは4気筒の2リッターと2.4リッター。韓国で中心になってるクラスですね。

ちなみに韓国は、日本以上の国産車帝国で、国産車の比率は99%以上!日本でも輸入車は6%程度で先進国中最低ですが、韓国はもっとすごい!首都・ソウル以外では、まず輸入車は見ません。

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清水 草一
筆者清水 草一

1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。代表作『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高はなぜ渋滞するのか!?』などの著作で交通ジャーナリストとしても活動中。雑誌連載多数。日本文芸家協会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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