「ハンドル」と「ステアリング」その違いは何?
- 筆者: MOTA編集部
専門用語が多く分かりづらい自動車用語。ここでは少しでも皆さんのストレスを軽減すべく、毎回テーマを決めて解説していきます。「分かっているようで、きちんと説明できない!」「今さら聞けない!」と言う方もおすすめのコーナー。今回は、クルマを運転する際には必ず操作する「ハンドル」について解説していきます。
装置全体を指す名称と、その中の一部分を指す名称
普段何気なくクルマを運転していて、そこにあるのが当たり前の「ハンドル」。当然ですがクルマの進行方向を変えるのに必要不可欠な装置です。
よく「ステアリング」と表現されることがありますが、その違いは何なの? どちらの表現が正しいの? と思った方も多いのではないでしょうか?
まず、ステアリングとは「ステアリングホイール」の略で、実際に手で握る丸い部分から先に延びるステアリングシャフトやギアなどの操舵装置全体の事を指しています。対してハンドルとは「取っ手」の意味で、今言った実際に手で握る丸い部分の事です。
大きさ、素材など多種多様な造りのハンドル
そんな誰しもが必ず触れるハンドルですが、形や大きさ、さらには使用されている素材などは様々なものがあります。
たとえば、バスやトラックなどの大型車両のハンドルは普通車に比べ外周が大きなイメージがあるかと思います。
これは、大型車両の重たい車体や大きなタイヤを「てこの原理」を利用して極力小さな力で操作出来るようにするため。外周の大きなハンドルにすれば、小さな力で操作しやすくなるのです。代わりに旋回する際にはハンドルをたくさん回すことが必要(たくさんの運動量が必要)になってきます。
逆に外周の小さなハンドルは、回す量は少なく済みますがそれにかかる力は大きくなります。レーシングカーや主にスポーツタイプのクルマなどは、瞬時に最小限の回す量でハンドル操作ができるよう小さなハンドルが採用されています。
また、ハンドルに使用されている素材も、通常のウレタン素材に加え、上質な触り心地の革巻きタイプも広く普及しています。さらに高級車では木目調の素材だったり、スポーツモデルではよりグリップのしやすさを追求してアルカンターラ素材だったりと様々。
普段何気なく扱っているハンドルも、実は奥が深い世界なのです。
[筆者:MOTA編集部]
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